おはようございます。海保けんたろー(株式会社ワールドスケープ代表/ドラマー)です。
一昨日公開した記事がちょっと話題にしていただけているようなので、今日はその記事について。
まだ読んでない方は先にこちらを。
>> 動員の少ないバンドはライブするのを止めてもらえないだろうか
とってもたくさん読まれた
まずは、賛成・反対を含めて何かしらのリアクションをくださった方、SNSでシェアしてくださった方に感謝したい。
ありがとう。
おかげでぼくのことを元々知っている人だけでなく、ぼくのことを知らなかった人の目にも記事を届けることができた。
ぼくから見えている範囲では、
全面賛成3 : ほぼ賛成3 : ほぼ反対2 : 全面反対2
くらいの比率でリアクションをいただいている。
ぼくから見えていない範囲ではもうちょっと賛成率が低い気がするので、それを考えると賛否半々くらいなのかもしれない。
それにしても、攻撃的なタイトルの記事の拡散力の強さを実感するばかりである。
ぼくとしては、書いている内容はいつも通りのテンションのつもりだ。
元々このブログでは歯に衣など着せていないし、特別気合を入れて書いたというわけではない(毎回それなりの気合を入れている)。
しかし、昨日の記事はこのブログでこれまでに最も読まれたものとなった。
これはもう、ひとえに攻撃的タイトルのなせる業である。
振り返れば、前回拡散された記事も「あなたがメジャーデビューできないのは、音楽が良くないからだよ」という攻撃的タイトルだった。
これはもちろん、話題になることで問題提起が広まることを狙っているのだが、今回の記事については皆さんに謝りたいことがある(その後に反論もある)。
1つ目のミス
実はぼくは、今回の記事について2つミスをした。
1つ目は、タイトルを攻めすぎたことだ。
どんなに良い問題提起でも、ごく少数の人にしか読まれないのであれば、その効果は限定的だ。
多くの人に読まれ、考えるきっかけになり、議論が深まり、空気が変わっていくことを目指すのなら、
「SNSで拡散される」というのは重要なポイントだ。
そして、残念ながらそれは攻撃的なタイトルをつけることにより、高確率で実現できる。
記事をしっかり読んでくださったなら伝わっていると思うが、
実際には
「動員の少ないバンドはライブするのを止めてもらえないだろうか」
というタイトルは
「(チケットノルマを課された上で、その数よりも)動員の少ないバンドは(その規模のライブハウスで)ライブするのを止めてもらえないだろうか」
という意味であるため、誤解を招く表現だ。
しかしそれでも拡散されるメリットの方に踏み込んだ。
これが、今となってはちょっとそちらに寄せすぎたと反省している。
「チケットノルマ以下しか動員できないバンドは、ライブを休んで頭を使え」
くらいにしておくべきだったなと、今は思う。
2つ目のミス
2つ目のミスは、記事更新を告知したツイートだ。
こちらの文言もよくなかった。
ブログ更新しました!
動員10人以下みたいなバンドが、ライブハウス業界をダメにしているという話です。>> 動員の少ないバンドはライブするのを止めてもらえないだろうか https://t.co/YwJ2C6gEQI
— 海保けんたろー (@kentaro_kaiho) 2017年5月8日
記事本文を読んでくれれば分かると思うのだが、キーポイントは「何人動員できるか」ではなく、「チケットノルマ以上の動員ができるか」である。
しかしこのツイートによって、全ての前提条件が無視され、「動員10人以下=悪」と語っていると間違って捉えられることになってしまった。
(ちなみに本文中には一度も「10人」という言葉は登場しない)
これが2つ目のミスだ。
正直、完全にやっちまっている。
この2つのミスに誘導されてしまった結果不快な思いをされた方々に対し、大変申し訳なく思っている。
心よりお詫び申し上げたい。
反論が飛んでくる
ぼくは投稿して少しした後「やべ〜〜〜」と思ってまずは記事タイトルを変更したのだが、すでにSNSでシェアされていたので、
これでは飛んできた人が混乱するだろうと思い、もとに戻した。
さらにツイート文もすでにリツイートやリプライをいただいてしまっていたので、そのままにすることにした。
(せめて本文でしっかり誤解が解けるように少し修正した)
つまり、タイトルやツイート文は誤解を招くかもしれないけど、本文さえちゃんと読んでくれれば、誤解は解けるはず、という状況になった。
しかし、その後飛んできた反論のほとんどはタイトルやツイート文しか読んでないと思われる内容だったり、感情論に過ぎず何の反論にもなってないものばかりで、今のところ全くしっくりきていない。
中には「どんなバンドも最初は動員少ないですよね?」とか「動員少なくても素晴らしいバンドはいますよ?」というような、ため息のでるリプライもある。
願わくば、本人にリプライを飛ばす前に記事を最後まで読んでほしい。
狭いライブハウスで5人しか動員していないバンドのチケットノルマが3枚だったら、そのバンドは問題ないのだ。
誰か、教えてほしい
ぼくは、常にぼくの意見が正しいとは全く思っていないので、
もし間違っているなら指摘されたいし、納得することにより成長したいのだ。
実現方法が書いてないとか、結果そうなるかは疑問、みたいな意見はまあ、分かる。
「そうですよね」という気持ちだ。
実際、ぼくは実現方法については記事内で言及していないだけだし(もちろんとても難しい問題だが、方法論の手前でまず理想論を語るべきだ)、
それに、どんなことだって結果は誰にも分からない。
「現場を分かってない」とか「読む価値なし」みたいな感情論を飛ばすくらいなら、論理的な反論をいただけないだろうか?
それが音楽業界を良くしていくための建設的な議論なのではないだろうか?
「不快」とか「極論」とか言うのは簡単だ。
ではあなたは今のライブハウスを取り巻く環境が理想的だとでも言うのだろうか?
どうしたらこれらの問題が解決するか、ぼく以上に考えているのだろうか?
それならばぜひTwitterで教えてほしい。
そして大変申し訳ないのだがその際は、ぼくがミスってしまった記事タイトルやツイート文に惑わされることなく、本文について論じていただけるとありがたい。
ブログで意見を発信していくメリットのひとつは、自分の間違いを誰かが正してくれる可能性があることだ。
次には
悪態をばらまいた人みたいになるのは本意ではないので、次回更新では、
駆け出しのアーティストが自力でできるプロモーションにどんなものがあるかを、
具体的にリストアップして、1つずつ紹介してみたいと思う。
ぼくは本気で音楽業界を良くしたいと思い、日々努力を続けている。
毎日少なくとも8時間は音楽業界のことを考えている。
ぼくがバカなのかもしれない。
何か間違っているのかもしれない。
でも、だとしたら、あなたの優しさで、その間違いを教えてもらえないだろうか?
ぼくは嫌味でも煽り文句ではなく、心から本気でそう思っている。
ぼくのTwitterは @kentaro_kaiho です。フォローお願いします。
「 音楽活動で生計を立てるための全知識 」もご覧ください。ご好評いただいてます。
▼この記事をシェアする