音楽アーティスト向け、事務所・レーベルの探し方、選び方

278_large

こんにちは。海保けんたろー(株式会社ワールドスケープ代表/ドラマー)です。

主にインディーズ〜アマチュアアーティストと話していると、自分たちの活動を拡張するために事務所やレーベルを探しているがどうすればいいか、という相談を受けることがあります。今日はその話を。

事務所所属のメリット・デメリット

まずはそもそも論として、本当に事務所やレーベル(以下、ひとくくりに事務所と書きます)に所属するべきなのかというところから疑ってみるべきです。

ご存知の通り昨今は個人でできることの幅が大きく広がっています。
YouTubeを使って新しいファンを獲得したり、ネットサービスを使って事務作業を効率化したり、SNSで協力してくれるクリエイターを見つけたり。

それなのになぜ、あなたは事務所に所属したいのでしょうか

テレビに出たいから?
大きなフェスに出たいから?
アニメの主題歌をやりたいから?

確かに多くの場合それらを実現するためには”オトナの力”が必要です。

しかし相手もビジネスである以上、それらをあなたにタダで提供してくれるという事はあり得ません

曲の権利を渡さなきゃいけなかったり、
入ってきたお金を渡さなきゃいけなかったり、
作る音楽に対して意見されることになったり。

何をどれくらい対価として支払うことになるかは時と場合によりますが、あなたは本当にそれらの対価を払ってでも実現したいのでしょうか?

実現したい、もしくはそこも含めて相談してみたいと思のであれば、事務所探しの方法に移りましょう。

事務所・レーベルの探し方

事務所と契約のテーブルにつく方法はシンプルです。

事務所の中の人に自分たちを知ってもらい、気に入ってもらう or 儲かりそうだと思ってもらう。以上です。

気に入ってもらうためには素晴らしい音楽を作ればいいだけです。
儲かりそうだと思ってもらうためには、あなたがたくさんの熱烈なファンを抱えればいいだけです。
(それが難しいんだ!という話は今回は置いておきます)

では知ってもらうためにはどうすれば良いのでしょうか。

知ってもらうためには「人に紹介してもらう」「オーディションにエントリーする」の2パターンが考えられます。

「人に紹介してもらう」の場合は、そういった音楽業界の知り合いがいそうな知人にストレートにお願いすると良いでしょう。
その人があなたの音楽を素晴らしいと思っているのなら、きっと誰かを紹介してくれるはずです。

もしお願いしたのにはぐらかされたりしたら「本当はあんまり知り合いがいない」「あなたの音楽が紹介できるレベルに達してないと考えている」のどちらかなのでそう理解してOKです。

また一方、オーディションもネットを検索すればたくさん出てきます。
多くの企業に同時にアプローチできる「スマートオーディション」なんてサービスもありますので、ぜひ見てみてください。

そういうものに、面倒がらずにしっかりエントリーしていきましょう。
業界人は案外、聴いてます。

254_large

事務所・レーベルの選び方

そして最後に「どんな事務所と契約するべきか」という点について触れます。
いわば事務所の選び方です。

選ぶ基準はズバリ1点。

「その事務所は、あなたが望んでいることを本当に実現する能力・お金・やる気を持っているのか?」です。

これを事前に見極めるのは難しく、100%見分けられる方法は存在しません。
ただある程度参考になると僕が考えているのは、下記2点です。

ひとつ目はアーティストにお金を要求しないこと。

誤解をしてほしくないのは、お金を要求する=詐欺 というわけではありません。
あなたが支払った金銭以上のメリットを返してくれる存在は、あなたの味方と言えるでしょう。

しかし事務所がそういうスタンスである場合、少なくとも「金銭的リスクを背負ってあなたを売り出す気はない」という方針の表れとは言えます。
そうなると「個人では到底できないほどの大きな拡張」は望みにくいと想定できます。

もうひとつはあなたが「まさにこのアーティストみたいな活動がしたい」と思えるアーティスト現在所属しているということ。
それがいない場合、そもそもあなたの理想を実現する能力がない危険性があります。

以前○○が所属していた」とか「以前○○のプロデュースをしていた」とかはあんまり参考にしない方がいいでしょう。
3年前のノウハウが使えないくらい、今の音楽業界の変化スピードは早いからです。

逆に言えば、上にあげた2点をクリアしている事務所はあなたとかなり相性がいい可能性がある、ということになります。

これらの思考をたどり、あなたが理想的な協力者に出会うことで、
あなたの音楽活動がより素敵なものとなることを心から願っています。

海保けんたろーより。

Twitterでも音楽活動や業界について書いてます→ 

▼この記事をシェアする