ライブ動員を増やす方法。データ分析をして論理的にアプローチしよう

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こんにちは。海保けんたろー(株式会社ワールドスケープ代表/ドラマー)です。

「ライブ動員を増やしたい」
これはあらゆる規模のアーティスト共通の悩みではないでしょうか。

ビジネスの世界では普通に行われているデータ分析を、インディーズアーティストのライブ動員に応用する方法を今日はまとめました。

動員を2種類に分ける

まずライブ動員を増やすための具体的なアイデアを検討する前に、しっかりと戦略を整理しておくことが重要です。
ただ闇雲にライブ動員数の推移を眺めていても何の意味もありません。

ライブ動員を増やすためにまず1つ目の重要な考え方は「新規客とリピーター客を分けて考える」ということです。

新規客というのはあなたのライブを初めて見にきた人のこと。
リピーター客は2回目以降の人のことです。

新規客は、あなたのライブが実際どれぐらい楽しいものなのか、どれくらい興奮するものなのか分からずに来ています。
それに対してリピーター客は、あなたのライブがどのようなものか分かった上で来てくれています。

つまりあなたのライブにどれくらい魅力があるかどうかは「新規客がどれくらいの確率でリピーター客になってくれるか」という点を計測することによって数字で解明することができるのです。

新規客を増やすための施策とリピーター客を増やすための施策は全く違います。
まずはリピーター客を増やす方を先に考えましょう。

なぜならリピートしてくれる確率が低いまま新しい人を呼んでも、穴の開いたバケツに水を注いでいるようなものだからです。
それではいつまでたってもライブ動員は増えていきません。

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数字を計測する

では、あなたのライブに初めて来た人がリピーターになってくれる確率(リピート率)は現在何%くらいなのでしょうか?

ここではリピーターの定義を「初めてライブに来てから3ヶ月以内にもう一度ライブに来てくれた人」と定義します。
(この「3ヶ月」の部分は、あなたのライブ頻度などを加味して自由に調整してください)

まずライブをしたら取り置きリストなどを参照して「今日初めてライブに来てくれた人」の名前を全て控えます。
そしてその日から3ヶ月後にそのリストを見返し「今日までにもう一度ライブに来てくれた人が何人いるか」をカウントします。

ある日の新規客のうち3ヶ月以内にもう一度来てくれた人数 ÷ その日の新規客数 = リピート率 です。

例えば、1月1日に開催したライブの動員数が30で、そのうち「初めて来た人」が10人だった場合。
4月1日まで待ってから「あの10人のうち、今日までにもう一度ライブに来た人」を数えるのです。
それが3人だったら「1月1日のライブのリピート率は30%だった」ということになります。

リピート率が高いほどその日のライブは素晴らしかったと判断することができます。
これをすべてのライブに対してやっていくのです。

5本から10本ほどのライブをこうして分析すれば、平均的なリピート率が見えてくるはずです。

例えばそれが10%を切っているなどゼロに近いようであれば、あなたのライブはもう一度見たいと思われていない、と理解することができます。
その場合はライブの内容について改善研究することが急務です。

逆にリピート率が十分高い数値になっていることがわかったら、今度は新しいお客さんにどうやってライブに来てもらうかという方にシフトしましょう。
それに成功して新しい人に来てもらいさえすれば、新規客とリピーター客が合わさってあなたのライブ動員はどんどん増えていくことになります。

数字を引き上げる方法

最後に、リピート率の引き上げ方法と、新規客の獲得方法について少し触れます。

●リピート率が低く、それを引き上げる必要がある場合の施策例

・いい曲、いい歌詞を書く
・演奏、歌唱技術を向上する
・MCを研究する
・ステージパフォーマンスを研究する
・演出やおもてなしを再考する

リピート率が低いということは「また近々来たいと思われていない」ということなので、上記のようなライブ内容についての改善が中心となります。

●リピート率が高いので、新規客を増やす必要がある場合の施策例

・ネット上で話題になるMVをアップする
・YouTube広告などに宣伝費を投下する
・音楽性の近いアーティストのライブでチラシやCDなどを配る
・有名曲のカバーをアップする
・ライブ配信アプリなどに取り組む

リピート率が高ければあとは新しい人に来てもらうだけでいいので、上記のような「新しい人に存在を知ってもらう」という方向の施策をがんばります。

もちろん、ライブ動員を増やすというのは一朝一夕にできることではありません。
まさに言うは易く行うは難しです。

しかし無策で結果が得られるほど甘くないことも事実。
まずは数字を整理するところからぜひ始めてみてください。

あなたの望む結果が得られることを心より願っております。

海保けんたろーのTwitterはこちら→ @kentaro_kaiho

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