JASRACの分配の不明瞭さをどうにかしたい

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こんばんは。海保けんたろー(株式会社ワールドスケープ代表/ドラマー)です。

先日JASRACについて書いたところとても反響をいただいたので、それを受けての続編になります。

前の記事をまだお読みでない方はこちらをぜひ

ぼく、ウソつきました

いきなりだが、本当にごめんなさい(土下座)

前回の記事がたくさんの方に読まれた結果、お二方ほどに「ウソ書いてんじゃねえ!」的なツッコミをいただきまして。

「えっ?ぼく間違ってないよね…?」と思いつつ調査を進めた結果、1つ思いっきり間違ってた次第であります。

つまりテレビ局側から見れば、どうせお金を払っているJASRAC楽曲の場合は、さっと気軽に使えるのだ。

逆に、自己管理だったり、NexTone楽曲だったりすると、イチイチ別途で申請した上で、別料金を払わなくてはいけないということになる。

「じゃあJASRAC曲でいいや」
となるのはご想像いただけると思う。

こうなってしまった場合も、権利者にとっては大変な不利益である。

上記の部分。

実際は2015年度からは、JASRAC/e-license/JRCの3者間では、使用秒数に応じた分配がスタートしていたとのことで…(ソース
(現在はe-licenseとJRCがひとつになってNexTone)

正直、全く知らんかった。ごめんなさい。
そして情報をくれたお二方、ありがとう。

このジャンル、結構詳しいつもりだったけどこういう取りこぼしてるニュースがあるんだな…と反省。

ちなみに自己管理楽曲で上記の状態にハマるというのは変わってないので注意。

JASRACは正義なのか

「じゃあ結局、JASRACはいいやつだったの?」

となると、そうは言い切れないところが難しいところ。

JASRACに信託した場合と、NexToneに信託した場合の大きな違いの一つが、「演奏権」の部分だ。

超簡単に言うと、

・曲をライブハウスで演奏する
・曲をお店のBGMとして再生する

というような使用をされた時に、

・JASRAC管理楽曲なら、お店から使用料が徴収され、作詞作曲者に分配される
・NexTone管理楽曲や自己管理楽曲だと、そもそも勝手に使ってはいけない

という話である。

これだけ見るとJASRACの方が優れているような感じでもあるのだが、実はここに問題がある。

この方式で徴収されたお金の分配方法が、めちゃめちゃざっくりしていてブラックボックス状態なのだ。

JASRACのブラックボックス

例えばぼくのバンド「SONALIO」や、その前身である「メリディアンローグ」の曲の一部はJASRACに登録されている。

そしてもちろん、今までに何十回もライブハウスでその曲たちを演奏している

だから当然、ライブハウスの人たちはJASRACにお金を払っている
(自分の曲を演奏しているだけなのに、JASRACにお金を払わなきゃいけないのはおかしい!という意見もあるが、ぼくはそこは仕方ないんじゃないかな?と思っている。演奏したのが本当に本人かどうかの確認の方が大変なので)

しかし、ぼくたちがJASRACから分配された「演奏権」に関する印税は、ここ10年振り返っても、なんとゼロなのだ。

明らかに矛盾している

このあたりの問題は、爆風スランプのファンキー末吉さんとJASRACの戦い(裁判)が知られているのだが、これも大枠としては同じ話だ。

ファンキーさんは自身がライブハウスのオーナーでもあり、JASRACに演奏権の使用料を請求されている。
しかし、「作詞作曲家としての自分」に正しく分配されていていない。これはおかしい。と情報発信を行っている。

JASRACとの戦い ファンキー末吉BLOG

演奏権の著作権使用料については他にも多く不満の声を聞く。

カラオケを大音量でかけつつ、それに合わせて生バンドが演奏してくれることにより、お客さんは生バンドで歌う体験ができる、という業態で人気のお店「BAN×KARA」オーナーの滝沢杏奈さんによると

とのことで、使用料の「徴収」の方はかなり熱心に行われている印象だ。

それに対して「分配」がここまで杜撰だと

と言いたくなる気持ちは分かる。

どうすればいいのか

さあこれは困った。

Shazamを応用するなどの技術的アプローチもあるが、
実際「どこで、どの曲を演奏したのか」を全曲、正確にキャッチするのは難しいのは分かる。

しかし、「何十回も何百回も演奏している(されている)のに納得感のある印税が入ってきていない」というアーティストが少なくとも複数存在するという事実から、JASRACの現状の分配方法に問題があるのは間違いない

どうしてもそこが改善できないというのであれば、せめて「こういう基準で、こういう方法でなるべく頑張って正しく分配しています」という情報は公開するべきではないだろうか。

それをJASRACがやらないのなら、NexToneなり、別の会社なりが整備していくしかない

特に店舗BGMについては、ぼくの会社がやれることも多いと思っているので、がんばっていきたい。

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人の夢と、会社の夢を重ねる

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こんばんは。海保けんたろー(株式会社ワールドスケープ代表/ドラマー)です。

先日、会社のメンバー全員で遅めの新年会があったのだけど、その時にちょっと話した話を。

自分の夢と会社の夢

いきなりで恐縮だが、ぼくの将来の夢は「英雄」だ。

ぼくなりの英雄の定義は、
数億人の人生を、大幅に幸せな方向に転換させた人
である。

そういうことを、ぼくは生きているうちに実現したい。

それに対して、ぼくが代表を努めている会社「株式会社ワールドスケープ」のミッションは
実力あるアーティストが、公正に、経済的に評価される世界を作る
である。

世界中の音楽アーティストたちが、生い立ちや、お金や、人脈や、運などに左右させず、
人を感動させたり、興奮させたりすることができる、人に必要とされる音楽を作った者が評価されて、
そしてちゃんと収入を得ていくことができる。

そんな世界を作るために、この会社は存在しているし、メンバーは毎日働いている。

つまり、ぼく個人の夢と会社の夢(ミッション)は、全く別なのだ。

ぼくの夢には「アーティスト」という縛りはないし、会社の夢には「数億人の」などという縛りはない。

でも、もし会社の目指す世界を作ることができた時には、その代表者であるぼくは、英雄とは言えないまでも、少し英雄に近づいていると言える。
そういう意味では、ぼくの夢と会社の夢は、途中まで重なっているのだ。

人の夢と会社の夢を重ねる

ぼくは、少なくとも3ヶ月に1回、会社のメンバー全員と1対1で話す時間を取っている。

そこで、必ずぼくは「その人の夢と、会社の夢は重なっているか」を確認するようにしている。

生涯で何を実現したいのか。
どんな人生を生きたいのか。
そんな話を一人ひとりに真剣に聞く。

そしてその答えに対して、ワールドスケープは「正しい通過点」として存在できているのか?
それを確認する。
もしズレてきているなら、矯正する。

それが「その人の夢と、会社の夢を重ねる」ということだ。

今、ワールドスケープという会社は、メンバーそれぞれの夢と、会社の夢が全員ちゃんと重なっている。
一人ひとりの違う人生において、ちゃんと会社が「正しい通過点」として存在できている。

最高の状態だ。

そこには、無限のモチベーションがある。
だから地頭がいいやつが揃うより、
スキルがあるやつが揃うより、強い。

これでもし大きな結果が出なかったら、これはもう、リーダー(ぼく)がクソだったとしか考えようがない。

それだけは絶対に避けたいし、しかも、きっと大丈夫なはずだ。

人生70〜80年の間に英雄になるためには、こんなところで時間をかけている場合ではないのだ。

濃く長い人生を。

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JASRACの何が問題点なのかを解説するから、もう許してあげてほしい

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こんばんは。海保けんたろー(株式会社ワールドスケープ代表/ドラマー)です。

今日の話は、悪名高き(?)著作権管理団体「JASRAC」についての話。

JASRACの炎上

こんなニュースが出て、JASRACがまた燃えている

音楽教室から著作権料徴収へ JASRAC方針、反発も:朝日新聞デジタル

Aさん「音楽教育の芽までつぶす気かー!」

Bさん「儲けることしか考えてないのかー!」

Uさん「私の曲は無料で使っていいからねー!」

とか色々な意見が噴出し、定例行事かのようにいつも通り炎上している。

一方でJASRAC関係者がTwitterで反論していたり、JASRAC擁護をする人もいたりする。

おそらく、音楽業界人でもない限り

「結局、どっちが正しいの?」
「JASRACはクソなの?クソじゃないの?」

の判断がつかないのではないかと思ったので、ぼくなりの解説をしてみようと思う。

彼らは必死に仕事をしているだけ

JASRACは、ざっくり言えば「作詞家や作曲家から著作権を預かり、それを使ってなるべくたくさんのお金に変えて還元するための団体」だ。

だから、

「音楽教室からも利用料を取るなんて!業界全体のことを考えてない!」
「地元の小さなライブバーにも職員が集金に来た!セコい!」

という批判は、気持ちはわかるけど、理屈としては若干ズレている。

彼ら(JASRAC)は、必死に、真面目に仕事をしているだけなのだ。

「取れそうなところがあれば、なるべく大金を取る」というのが彼らの仕事なのだから。

JASRAC信託せざるを得ない理由

それでも、「ひどい!」とか「何もそこまでしなくても!」と思う気持ちはとてもよく分かる。

そして、その気持ちをストレートにぶつけると、

「じゃあ、曲作った人はJASRACに権利を預けなければいいじゃないですか」
という反論が出てくる。

確かに、JASRACのやり方に納得がいかないなら、作詞家・作曲家はJASRACに自分の曲を信託しなければいいのだ。

理屈としては間違いない。
理屈としてはそうなのだが、現実的には難しい。

個人的には、知名度が高くない曲はJASRAC信託しない方がメリットが大きいと思っている。

しかし、知名度のある曲の権利者は、JASRACに信託せざるを得ない

その理由は下記の2点だ。

・印税収入が減る可能性があるから

・テレビなどの放送で使われる可能性が下がるから

それぞれ解説する。

理由1:印税収入が減る可能性があるから

今の日本でJASRACに信託しないということは、

・どこにも信託せずに自己管理する

・NexTone(イーライセンス+JRC)に委託する

の実質2択になる。

どちらの場合も、回収能力がJASRACと比べて大幅に劣るのは避けられないため、
作詞者・作曲者としては印税収入が少なくなる可能性が高い

これは権利者としては言うまでもなく致命的である。

理由2:テレビなどの放送で使われる可能性が下がるから

※追記(2017/2/28)
この段落については認識に間違いがありました。こちらの記事にて訂正しておりますのでご注意ください。

そしてもう一つの「放送で使われる可能性が下がる」については、テレビ局との包括契約の問題が関わっている。

JASRACは、各テレビ局と「包括契約」を結んでいる。

「売上の●%を支払ってくれるなら、JASRAC管理楽曲は使い放題でいいですよ」
という契約
だ。

つまりテレビ局側から見れば、どうせお金を払っているJASRAC楽曲の場合は、さっと気軽に使えるのだ。

逆に、自己管理だったり、NexTone楽曲だったりすると、イチイチ別途で申請した上で、別料金を払わなくてはいけないということになる。

「じゃあJASRAC曲でいいや」
となるのはご想像いただけると思う。

こうなってしまった場合も、権利者にとっては大変な不利益である。

※ちなみに、イーライセンスが「独占禁止法違反だ!」ということでJASRACを訴えているが、なんだかんだグダグダ争い続けていて改善に繋がっていない

どうしたらいいのか

というわけで、

「じゃあ、JASRACに権利を預けなければいいじゃないですか」

と言われても「はい、じゃあそうします」と簡単にできない事情が分かってもらえたかと思う。

つまり、トータルでみたら「JASRACに登録せざるを得ない」といえる状況でありながら、
JASRACのやり方に疑問を感じている権利者が一定数いる
、というのが問題の本質なのだ。

これを根本的に解決するためには、権利者に選んでもらえるように「JASRACに信託する、以外の選択肢」を盛り上げていくしかない。

そこに健全な競争が発生すれば、権利者と利用者がより便利で幸せになる形が浮かび上がってくるはずだ。

※ほんとはもうひとつ、JASRACには「権利者への分配額や分配方法が不明瞭」という大きな問題点があるんだけど、それはまたの機会に

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※追記(2017/3/10)
もうひとつの問題点について書きました。こちらの記事もぜひご覧ください。


Apple Music/AWA/Spotify等に自分のオリジナル曲を入れる方法3選

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こんばんは。海保けんたろー(株式会社ワールドスケープ代表/ドラマー)です。

アーティストがリスナーに音楽を買ってもらう方法は、テクノロジーの発達により変化してきた。
CD販売があり、ダウンロード販売が登場し、最近ではストリーミングサービス(定額聴き放題)が広がりつつある。

数多く存在する「ダウンロード販売サービス」や「ストリーミングサービス」に自分の作った曲を掲載することも、今ではとても簡単になっていることをご存知だろうか?

今日はその辺の話を。

ダウンロードとストリーミング

説明する必要もない気がするが、まずは改めて「ダウンロード販売」「ストリーミングサービス」について整理しておく。

●ダウンロード販売サービス
インターネットを経由して、1曲単位で曲のデータを購入できるサービス。日本では1曲200円〜250円が相場。
アルバム単位でまとめ買いすると安くなったりする。
サービス事業者の取り分は30%程度が相場。残りが権利者にバックされる。
代表的なサービスは、iTunes Store、Mora、AmazonMusic、Music.jp、など。

●ストリーミングサービス
インターネットを経由して、大量の曲リスト(数百万曲〜数千万曲)の中から好きな曲を聴くことができるサービス。無料〜月額1000円が相場。
無料のプランは音声広告が挿入されたり、フルコーラスで聴けなかったり、曲の選択に制限があったりする。
1再生あたり0.3円〜1円程度が、サービス事業者から権利者にバックされる。
代表的なサービスは、Spotify、AWA、LINE MUSIC、Apple Music、PrimeMusic、KK BOX、など。

そして、世界中に広がるこれらのサービスに、あなたが作ったオリジナル曲を配信する方法は、すでにいくつも用意されている。

方法その1:TuneCoreを使う

TuneCoreというサービスがある。
あなたがTuneCoreに1年毎に、シングル1410円・アルバム4750円(税別)を支払えば、ものの数日で、上に挙げたような世界中のサービスに、あなたの曲が並ぶことになる。

しかも、TuneCoreが取る中間マージンはゼロだ。
各サービスからバックされた金額が、全てアーティストの手に戻る。
TuneCoreの儲けは、年額の手数料のみである。

ある程度以上売れる(聴かれる)自信があるならば、TuneCoreを使わない手はないだろう。

>> TuneCore Japan

方法その2:BIG UP!を使う

TuneCoreに比較的近いサービスとして、Avexが最近公開したBIG UP!というサービスがある。

こちらもオンラインで申し込むだけで、世界中の各サービスに配信することができる。
年額の手数料は、シングル1380円・アルバム4500円(税別)となっており、TuneCoreよりも微妙に安い。

そしてBIG UP!も、基本的には中間マージンを取らない形だが、
国内のダウンロード販売に限っては、販売価格の40%(各サービス事業者の取り分を含める)を引いた残りをバックする、という例外がある。

例えばiTunes StoreであればAppleの取り分は30%なので、10%がBIG UP!の取り分となる。

海外やストリーミングサービスをメインに考えるのであれば、TuneCoreよりも優位と言えるかもしれない。

>> BIG UP!

方法その3:Frekulを使う

Frekulは、TuneCoreやBIG UP!と同様の機能を内包している。
というか、FrekulはTuneCoreと裏側で接続していて、機能としてはTuneCoreを使った場合と同じだ。

ただし、Frekul経由での配信の場合は、登録料や年額手数料の類はかからず、無料である。

そのかわり、各サービスからバックされた金額の40%が手数料として引かれ、残りの60%がアーティストの手に戻る

つまり、TuneCoreやBIG UP!よりも数が出ない(たくさん販売する自信がない)アーティスト向けと言えるだろう。

また、TuneCoreと違い、販売価格・発売日・配信先サービスなどを細かく指定することができない。

それはFrekulが、「なるべく音楽制作に集中してもらうため、できるだけアーティストが面倒な設定をしないで済むようにしたい」という思想を持っているからである。
(ちなみに「発売日」については今後指定できるようにするつもり、とのことだ)

>> Frekul

なぜここまでFrekulの内情に詳しいか?

それはぼくがFrekulの中の人だからである。

ぜひ多くのアーティストに、Frekulから全世界にノーリスクで曲を配信し、稼いでほしい(本音)。

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あなたがメジャーデビューできないのは、音楽が良くないからだよ

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こんばんは。海保けんたろー(株式会社ワールドスケープ代表/ドラマー)です。

ここを読んでいる方の中には、「メジャーデビューしたいなー」とか「武道館でライブしたいなー」と思っているアーティストの方もいるかと思う。

今日は、そんなあなたへのメッセージだ。

音楽業界は、わりとフェア

もしあなたが、アイドル・ビジュアル系・K-POPなどを含む「音楽業界の皮をかぶった芸能界」以外の、純粋な意味での音楽業界を志しているのであれば、「音楽業界は、案外フェアだ」という事実を伝えたい。

フェアとは何か。

それは、「ちゃんといい音楽を作っていれば、ちゃんとメジャーから声がかかるし、ちゃんとプロモーションしてもらえるし、ちゃんと給料や印税がもらえるよ」ということだ。

だから原則的には、もしあなたがメジャーデビューしたいのにできていなかったり、武道館ライブしたいのにできていない場合は、あなたの「音楽の良さ」が足りないだけだ、と言うことができる。

できる

…んだけど、完全にフェアかというとそうではないので、そこも伝えたい。

フェアである根拠

まず、なんでフェアだと思うのか?という点から話す。

ぼく自身、一応メジャーデビューの経験があるが、その頃に出会った「音楽業界人」は、案外多くない。

自分所属していた事務所、レーベルの担当の人、プロデューサー、エンジニア…。
基本的に自分のバンドと直接関わりのある人ばかりだ。

考えてみれば当然で、ぼくらと一緒に動いてくれている業界人から見れば、他の事務所の人にぼくらを紹介するメリットはないし、他のレーベルの人に紹介するメリットもない。

だから当時は、案外「業界人の知り合い」というのは増えなかった。

しかし、ぼくはその後、音楽系の会社を起業した。

すると景色が全く変わった。

たくさんの音楽事務所やレコード会社やその他の業界人たちと出会い、話す機会を得られるようになった。

純粋にバンドだけをやってた頃の自分が「え〜〜うらやまし〜〜!」って思いそうなくらい、すごい人、偉い人にも会えるようになった。

そして、そういう人たちの本音を耳にすると、「音楽に対して、とてもピュアだな…」と思うことがすごく多い。

彼らの多くは、本当に音楽が好きで、素晴らしい音楽を作るアーティストのことを心からリスペクトしていて、そういう出会いを常に探している。

自分自身が「おおお…!かっこいい!!」とか、「うおお…感動した…!」とか感じる音楽を純粋に探しているし、そういう音楽を作るアーティストと契約して一緒に仕事がしたい、と考えている。

だから、小手先の宣伝方法や、ハリボテの実績ではなく、彼らをファンにさせるような音楽を作れば、それだけで話は進むのだ。

とても、フェアだ。

フェアじゃない部分

しかし一方で、完全にはフェアになっていないことも事実だ。

その要因、まず1つ目。

それは、「メジャーデビューするということは、最低でもこれくらいの売上を立てなくてはいけない、というラインを引き上げることになるので、マニアックだったり、流行からあまりに外れた音楽ジャンルだといくらクオリティが高くてもダメ」という点だ。

デスボイスのヘビーメタルバンドが日本でメジャーデビューしたという話を、ぼくは知らない。
いくらクオリティが高くても、必要な規模のファン数に達さないと予想されるからだ。

メジャーデビューや武道館を目指すなら、どうしても音楽性にある程度の縛りが発生してしまう。
これは、本当はあまり好ましくない。
音楽という文化が多様性を失ってしまうからだ。

要因2つ目。

これは当たり前なんだけど、「業界人は、全てのインディーズ/アマチュアアーティストを知っているわけではない」という点だ。

だからそれを知るために、オーディションを開催したり、ライブハウスに噂を聞きつけて行ったりしているのだ。

実際、オーディションで送られてきた音源は、ちゃんと全部聴かれていると思う(フルコーラスという意味ではない)。

デモテープ募集、的なことを書いている会社も、送られてきたものを全て聴いていると思う。

彼らは本当に、まだ見ぬ素敵なアーティストを本気で探しているのだ。

しかし、オーディションを開催しても、デモテープ募集を常時行っていても、「そういうのに全然送らないアーティスト」というのはかなりの比率で存在する。

だから実際に彼らは、空き時間にYouTubeの関連動画を漁ってみたり、ライブハウスの店長に「いいバンドいない?」って聴いてみたりしている。案外地道なのだ。

結局何をすればいいのかまとめ

もしあなたが「メジャーデビューしたい/武道館でライブしたい」って思っているのに、大手事務所やメジャーレーベルのオーディションに応募していないのであれば、それは今すぐやった方がいい。

その結果、10社以上に送っても一切反応がないなら、「音楽の良さが足りないか、ジャンルがマニアックすぎる、もしくは流行から遠すぎる」のどれかなので、修正を検討して欲しい。

ただしぼくはそれだけではなく、

・マニアックなジャンルのアーティストも、クオリティが高ければ音楽で生計が立てられるようになるべき
・CDが売れないせいでメジャーデビューの門があまりに狭すぎるので、インディーズでも生計を立てられる仕組みが整備されるべき

という考えを持っているので、それは引き続きFrekulによって実現していきたいと考えている。

いずれにせよ、大原則は「音楽の良さ」の重要性だ。

インディーズのライブハウス業界にどっぷり浸かっていると、「なんでこんなかっこいいバンドが売れてないんだ!なんでこんな泣ける歌を歌うシンガーが売れてないんだ!今の音楽業界はおかしい!」と言いたくなる気持ちはとても良く分かる。

だけど、「それって本当にONE OK ROCKよりもかっこいい?本当に宇多田ヒカルよりも泣ける?」という高い視点で、さらに一歩、さらに一歩と向上して欲しい。

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音楽家はSHOWROOM・ツイキャス・LINE LIVEどれを使うべき?違いとおすすめ

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こんばんは。海保けんたろー(株式会社ワールドスケープ代表/ドラマー)です。

今日は、インディーズアーティストが
SHOWROOM
ツイキャス
LINE LIVE
Ustream
YouTubeLive
ニコニコ生放送
などの生配信アプリを使って放送をやろうと思った時に、どれを使うのがいいのか?という話。

結論から言うと現状は、用途次第で「SHOWROOM」「ツイキャス」「ニコニコ生放送」の3択である。

アプリの選択に入る前に

まず前提として、「そもそも生配信をやるべきなのか?」というところから考えてほしい。

そのあたりの考え方は以前書いたのでそちらを参考に。

>> 宣伝がんばり過ぎバンドマンがよく眠れますように

その上で「生配信をやる」と決断したならば、アプリを選択するフェーズに入る。

上記の記事を読んで導線設計ができているならば、「何を目的とした生配信なのか」という部分も確定しているはずである。

「新しい人に自分たちを知ってもらうための配信」なのか。
「Twitterのフォロワーにライブのチケットを買ってもらうための配信」なのか。
「メールマガジンの読者からお金をいただくための配信」なのか。

そこによってアプリ選択も変わってくるので、まずはそれを明確にしておいて欲しい。

新規開拓がしやすいアプリ

新しい人に知ってもらうための配信ならば現状、「SHOWROOM」が最強だ。
次点で「ニコニコ生放送」。

SHOWROOMには「星集め」「種集め」という文化があり、閲覧者は「自分の応援している人のために、他の(知らない)人の配信を見る」という動きをしているため、少なくとも30秒程度は色んな人が「通過」していってくれる。
もちろんそこで魅力的な内容を配信していたら、きっと目を止めてくれる人もいるだろう。

ニコニコ生放送には「ニコ生クルーズ」という機能があり、これは「色んな人の配信を、数十秒ずつランダム再生する」というものだ。
これも、SHOWROOMと同じように新規開拓のチャンスが与えられる。
ただしニコ生クルーズは、「クルーズを使っている全ユーザーが1つの配信を同時に見る」というスタイルなので、定期的に配信していても「今週は全然ニコ生クルーズ来ないな〜」ということがあり得るため、少し運の要素が大きいと言える。

チケット販売がしやすいアプリ

これは、「ツイキャス」にある「キャスマーケット」という機能が面白い。
キャスマーケットはツイキャスが運営しているチケット&グッズ販売機能なのだが、ライブ配信を見ながらリアルタイムに購入すると手数料がかからない、というルールになっている。
そのため、ツイキャスをしながら「今チケット買ってね!」と誘導しやすいのだ。

実際、なかなか高い購入率が出ているそうなので、試す価値はある。

お金が稼ぎやすいアプリ

こちらも、「SHOWROOM」に軍配が上がる。

SHOWROOMには「イベント」という名のオンラインオーディションのようなものがあり、常に「期間内に最もポイントを稼いだイベント参加者(配信者)は、●●●ができる/●●●がもらえる」という状況になっている。
そしてこのイベントの勝敗は、閲覧者から投げられたアイテムの数などによって決定される。

お察しの通り、このアイテムには無料のものと有料のものがあり、優勝争いが熾烈なイベントであるほど、有料アイテムを課金してもらわないと勝つことは難しいのだ。

そのため、例えば「ラジオ番組に出演できる」というイベントに参加してる配信者は、配信で「ラジオに絶対出たいです!」と夢を語るだけで、閲覧者に対して遠回しに「お金払ってください!」とアピールすることができる
その結果もちろん優勝できれば、ラジオ出演という夢を現実にすることができる。きっとお金を出した閲覧者も良い気分だろう。

そしてさらに、優勝してもしていなくても、課金された売上の一部は配信者にバックされる。
夢を追いかけつつ、お金を稼ぐこともできるのだ。
SHOWROOM、相当考えられている。

その他、知っておくべき特色

SHOWROOMを褒めたが、悩ましい点もある。

ひとつは、SHOWROOMは女性の配信者と男性の閲覧者が多いために、現状、男性が配信しても大きな効果を得るのが難しいという点だ。

また、それに関連するが、地下アイドルっぽい配信者が多いため「SHOWROOMで配信している」というだけでアイドルっぽく見られやすい、というブランド的な危惧もある。
「あくまで音楽で勝負している」というイメージを保ちたい場合は、プロフィール画像などでそういった部分のコントロールが必要だろう。

もうひとつは、システム的に「毎日配信している人」が有利になるようになっているので、相対的に「忙しくて毎日は配信できない人」は不利になるという点。
ここも念頭にいれておくべきポイントだろう。
逆に言えば、毎日配信することができるのであればアドバンテージになる

また、ニコ生はニコニコ動画との連携が強いため、ニコニコ動画の文化に親しい音楽ジャンル(ボカロ、ゲーム音楽、アニメ音楽など)で勝負したいアーティストには若干有利である。
この場合は、ニコニコ動画にもしっかり動画をアップしつつ、ニコニコ生放送と相互に送客するやり方がいいだろう。

また、動画と生放送の相互送客で言うと「YouTubeLive」も検討してもいいが、YouTubeLiveはまだまだ遅延が激しく、生放送で閲覧者と交流する、というのは難しい。

そして「LINE LIVE」「Ustream」については全く触れるポイントがなかったが、正直言って現状選択する意味はあまりない。

ただ、「純粋にファンと交流したいだけ」ということであれば、LINE LIVEは最近リリースされたサービスなので、使うと「最近っぽさ」が演出できる、というメリットはある。

生配信を検討する際は、以上のような特色も頭に入れつつ、ぜひ挑戦してみて欲しい。

SHOWROOMで初めから公式枠になれる方法

ちなみにアーティストがSHOWROOM配信をするのであれば、Frekulの仕組みを使うのがオススメだ。
初めからちょっと有利に配信をスタートすることができるぞ。

>> SHOWROOM「ミュージック」カテゴリ配信 | Frekul(フリクル)

ではまた次回。

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宣伝がんばり過ぎバンドマンがよく眠れますように

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こんばんは。海保けんたろー(株式会社ワールドスケープ代表/ドラマー)です。

今日の話は、SNSが流行してきてから、インディーズバンドマンたちが大変そうなので書きました。
ちょっと読んでほしい。

宣伝がんばり過ぎ問題

あなたがもしインディーズバンドマンであるならば、

「公式サイトやブログはどんな内容を載せるのがいいんだろう?」

「TwitterやFacebookはどういうことを書くのがいいんだろう?」

「メールマガジンやLINE@もやっておいた方がいい気がする」

「いや、でもInstagramからの方が女性ファンが付くかも」

「それよりもニコ生、ツイキャス、LINE LIVE、SHOWROOMあたりの生配信系が向いてるような」

「そうだ、それ以前にYouTubeに動画アップしなきゃ」

「っていうかネットだけじゃなくて路上ライブとかで宣伝した方が効率いいかも」

「それよりジャンルが近いアーティストのライブの出口でチラシ配った方が、ライブハウスに出入りしてる人たちに認知してもらえそう」

・・・などなど熱心に考えた結果、一通り手を出して、

日頃からInstagramにおしゃれな写真をアップし、週に数回は生配信アプリで動画配信を行い、数ヶ月に1回はYouTubeに動画をアップし、

さらにライブが1本決まるたびに公式サイトを更新し、Twitterでつぶやき、Facebookに書き、メルマガを送り、LINE@を送rああああああああああああああめんどくせ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!

となってないだろうか?

おれは宣伝するためにミュージシャンをやってるんじゃない!!音楽をやるためなのに!!

となってないだろうか?

なってない人には特にためになることはないので、このページを閉じて欲しい。

どうやったら解消できるのか

なぜこうなってしまうのか?

それは「導線設計」がちゃんとされていないからだ。

導線設計のやり方は、こうだ。

・自分の存在を知らない人に、どうやって知ってもらうかを考える

・知った人の中で興味を持ってくれた人に、どんな行動を取ってもらいたいか考える

・その行動を取ってくれた人に、次にどんな行動を取ってもらいたいか考える

・その行動を取ってくれた人に、次にどんな行動を取ってもらいたいか考える

・その行動を取ってくれた人に、次にどんな行動を取ってもらいたいか考える
(以降くりかえし)

考えてみればとても普通のことなのだが、これが案外できていない。

具体的な例を入れて分かりやすく解説してみよう。

例えば1

・自分の存在を知らない人に、どうやって知ってもらうかを考える
 →路上ライブをやって、通りすがりの人に歌を聴いてもらう

・知った人の中で興味を持ってくれた人に、どんな行動を取ってもらいたいか考える
 →足元に置いてあるチラシを受け取って読んでもらう

・その行動を取ってくれた人に、次にどんな行動を取ってもらいたいか考える
 →チラシにあるQRコードを読み取ってもらって、LINE@アカウントを友だち登録してもらう

・その行動を取ってくれた人に、次にどんな行動を取ってもらいたいか考える
 →LINE@でライブ情報を送るので、「行きます」と返信してもらう

・その行動を取ってくれた人に、次にどんな行動を取ってもらいたいか考える
 →実際にライブにきて、楽しんで、その場でCDを買ってもらう

例えば2

・自分の存在を知らない人に、どうやって知ってもらうかを考える
 →YouTube広告に課金をして、YouTube利用者にMusicVideoを見てもらう

・知った人の中で興味を持ってくれた人に、どんな行動を取ってもらいたいか考える
 →動画の終わりや説明文に公式サイトへのリンクを設置し、公式サイトにアクセスしてもらう

・その行動を取ってくれた人に、次にどんな行動を取ってもらいたいか考える
 →公式サイトのトップに「メルマガ登録すると1曲プレゼント」と掲載しておき、メルマガ登録してもらう

・その行動を取ってくれた人に、次にどんな行動を取ってもらいたいか考える
 →メルマガでCDの通販を案内して、買ってもらう

・その行動を取ってくれた人に、次にどんな行動を取ってもらいたいか考える
 →通販で買ったCDにはライブ1回無料招待券が同封しておき、ライブに来てもらい、そこでグッズを買ってもらう

例えば3

・自分の存在を知らない人に、どうやって知ってもらうかを考える
 →SHOWROOMで、毎日カバー曲の弾き語り配信して、星集め目的で来た人たちに見てもらう

・知った人の中で興味を持ってくれた人に、どんな行動を取ってもらいたいか考える
 →放送内で呼びかけて、Twitterをフォローしてもらう

・その行動を取ってくれた人に、次にどんな行動を取ってもらいたいか考える
 →Twitterで定期的にオフ会(ファンミーティング)を告知し、来てもらう

・その行動を取ってくれた人に、次にどんな行動を取ってもらいたいか考える
 →オフ会の場でチェキ(写真)やCDを販売し、買ってもらう

さらに深掘りするなら

こんな感じで、しっかりと

認知→興味→行動→購買

といった1本線を作ることができれば、あとはそれぞれのクオリティを高めていく努力をするだけで、ファンも増えていくし、音楽活動による収入も増えていく、ということになる。

さらに徹底的にやるならば、ひとつひとつのポイントで数字を計測するといい。

「例えば1」を例に取ると

・路上ライブをやって、通りすがりの人に歌を聴いてもらう

・足元に置いてあるチラシを受け取って読んでもらう

 →路上ライブ1時間あたり、何枚チラシを持っていってもらえたか?

・チラシにあるQRコードを読み取ってもらって、LINE@アカウントを友だち登録してもらう

 →チラシ100枚配布あたり、何人がLINE@友だち登録をしてくれたか?

・LINE@でライブ情報を送るので、「行きます」と返信してもらう

 →LINE@友だち100人あたり、何人が「行きます」と返信をくれたか?

・実際にライブにきて、楽しんで、その場でCDを買ってもらう

 →ライブ動員100人あたり、何人がCDを買ってくれたか?

この4つの数値を計測できるようにして、あまりに低すぎるポイントがあったら、その部分を改善していけばいいのだ。

例えば「チラシ100枚配布あたり、何人がLINE@友だち登録をしてくれたか?」の確率が低すぎるなら、
チラシの内容が良くないか、「チラシからLINE」という誘導自体の相性が良くないということになるし、

「LINE@友だち100人あたり、何人が「行きます」と返信をくれたか?」の確率が低すぎるなら、
LINEの送信内容が良くないか、「LINEからライブ予約」という誘導自体の相性が良くないということになる。

こうやって整理して考えていけば、「あなたが使う必要のないサービス(SNSなど)」が見えてくるのではないだろうか?

もっと宣伝活動を効率化させて、純粋な音楽活動に使える時間を増やしてほしい。

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バンドメンバーのやる気をアップさせる方法

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こんばんは。海保けんたろー(株式会社ワールドスケープ代表/ドラマー)です。

インディーズ/アマチュアバンドマンから時々受ける相談に「メンバーのやる気がなくて困っている」というものがある。

具体的には

・新曲を練習してこない
・集客活動に協力してくれない
・SNS管理もホームページ更新も全部自分がやるハメになっている

というような内容だ。

こういう状態に陥った時、どう動くのが良いのか?
今日はその話を。

やりたいことのためのやりたくないこと

バンド活動というのは案外、作業量が多い

曲作り、アレンジ、練習、といった音楽的なものから、ステージング、衣装、MC、といったライブの内容についての研究。

ホームページ更新、SNS管理、集客活動、ライブハウスとの連絡、といったライブに紐づく事務作業。

レコーディング、ミキシング、マスタリング、ジャケットデザイン、プレス、印刷、流通などといったCDに紐づく事務作業。

他にも、MusicVideo制作、練習スタジオ予約、オーディションへのエントリー、デモテープをレコード会社に郵送、グッズ制作、お金の管理、などなど…。

そして問題なのは、多くの場合これらの作業のうち、心から「やりたい」と思っているものは本当に一部だということだ。
練習スタジオの予約がやりたくてバンドを組む人はいないからね…。

しかし、やりたくないことの全てから逃げていては、目指すステージにも立てなくなってしまう。
だからなんとかしたい。

その想いは、とてもよく分かる。

平等主義からの脱出

では、どうすればいいのか?

結論から言うと、リーダーをしっかり決め、そのリーダーが全ての指示を出すスタイルにするのがオススメである。

インディーズ/アマチュアバンドにおいて「一応」的な感じでバンドのリーダーが決まっていることは多いが、
その人物が自覚的にリーダーシップを取れている例は少ない。

バンドのリーダーシップを取る、ということはどういうことか。

以下に手順を示す。

1.「このバンドのゴールは何なのか?どこを目指して頑張るのか?」を話し合って決定する。

2.リーダーは「そのゴールを僕/私が絶対に達成させてみせるから、みんな付いてきて欲しい」と宣言する。

3.メンバー全員の「付いていきます」という承認を取る(もし受け入れてくれない場合は、リーダーを変更するか、バンドを脱退する)。

4.リーダーは、メンバー全員の人生の責任を取るつもりで、全力でゴール達成に向けて考え、行動する。

5.必要な作業の分担はリーダーが決定し、メンバーに具体的に指示していく(意思決定の前に相談するのはあり。ただし決定はリーダーの一存で)。

6.メンバーが思い通りに動かない場合も、叱ったり激励したりして、リーダー(上司)としてメンバー(部下)が成長するように仕向ける。

7.ゴールを達成する。

これだけ。

会社とバンドは似ている

これって要は会社の経営と全く同じ考え方なのだけど、バンドも同じ形を取ったほうが圧倒的にうまくいく。

変に「メンバー平等主義」がありすぎると、全てを多数決で決定し、全ての分担を均等にし、全員に同じだけのモチベーションと能力を求め…という形になっていき、
現実的には無理が出てくる。
そうするとメンバー感での不満も出てくるのだ。

「バンドメンバーはフラット(平等)であるべき」というのは幻想だ。

むしろ正しい上下関係があることで、団体というのは円滑に進むようになる。

それは人間が太古から培ってきた知恵でもあるはずだ。

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成功の見込みがないやつになんて言うか問題

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こんばんは。海保けんたろー(株式会社ワールドスケープ代表/ドラマー)です。

昨日は大関勇気さんにオファーいただいて、ミュージシャンのための勉強会「リーダーミーティング」に登壇してきました。

池袋FIELDのオーナー・山石敬之さんや、元ソニーミュージックのスティーブ小山さんによる、
とても熱くて興味深い(そして共感ポイントの多い)お話のあとに、
大関さんとの対話形式でガッツリと2時間、お話させていただいたのですが…

そこでチラッと出た命題について。

成功の見込みがないやつ

これは音楽に限らずなんだけど、不幸なことに「やりたいこと」と「向いてること」が全く重なってない人がいる。

「平井堅さんのような、有名歌手になりたい」と思っているけど「歌が普通の人よりも下手」とか、
「ダウンタウンのような、国民的お笑いコンビになりたい」と思っているけど「人前で全然しゃべれない」とか。

彼らが夢を実現する可能性がゼロ%かというと、ゼロではない。
歌が下手でもピコ太郎になる可能性はある。

しかしその可能性は、かなり、かなり、低い。

そんな不幸なミスマッチを抱えた彼ら。
インディーズバンド界隈、ライブハウス界隈に出入りしていると、そういう人に出会うことがまあまあの頻度である。

とどめを刺すことの是非

あなたが例えばそんな人に出会ったとして、「辞めたほうがいいよ」って言いますか?

ぼくはこれに答えが出ず、未だに悩んでいる。

  • 言わないべき理由

    • 低いとはいえ、その人が成功する可能性はある。もしぼくの見る目がなかっただけで、その人が成功する要素を持ち合わせていたとしたら、「辞めたほうがいいよ」と言うのはとても罪深い。
      その人がぼくの言葉によってもし諦めてしまったら、大きな悪影響を与えてしまったことになる。これはとても避けたいので、怖い。
    • 単純にイラッとされると思うので、嫌われそうで、気持ち的に嫌だ。
  • 言うべき理由

    • とはいえその人が成功する可能性はかなり低いのだから、数年後・数十年後にその人が人生を後悔する可能性はある。
      逆にぼくが「辞めたほうがいい」といったことで音楽の道を諦めた結果、
      別の道を見つけ、とても幸せな人生になるという可能性があるし、むしろその可能性は比較的高いのではないか。
    • その人が諦めることにより、全く魅力的でないコンテンツをその人が今後も世にばら撒き続け、
      「付き合い」でその人のライブを見させられたり、CDを買わされたりする”被害者”を減らすことができるのではないか。

これって、「もし自分が不治の病にかかった場合、宣告して欲しいかどうか」みたいなのにとても似てるよね…。

「自分にもし才能がないのだとしたら、ハッキリ教えて欲しいと思うか」という質問を会場で投げたら、
半数が未回答(悩む)、4分の1が教えて欲しい、4分の1が教えて欲しくない、とパックリ割れた。

あなたはどっち派ですか?

ぼくは、教えて欲しいかな。
そして、「海保が成功しない理由」をぼくが納得するまで説明してもらいたい。

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ブログをスタートしました。

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こんばんは。海保けんたろー(株式会社ワールドスケープ代表/ドラマー)です。

思い立ってブログをスタートしました。

自分の思考に向き合える場所

もともと会社を立ち上げる前からSNS大好き人間なので、日々TwitterやFacebookに短文を書き込み続けているのですが、
時々、じっくりと自分の思考に向き合えるような、少しだけ長い文章が書ける場所が欲しくなります。

ぼくは文章を書く専門家ではないから特別上手くもないし、たっぷりと時間を使えるわけでもないのだけど、
やっぱりやってみようと思い立ち、この場所を作ったという流れです。

会社のこと、音楽のこと、それ以外に思うこと、徒然なるままに書いていきたいと思います。

あまり肩肘張るとあっという間に更新頻度が下がっていくと思われるので、気楽な気持ちで書いていく場所にしたいです。
ぼくの部屋に遊びに来る感じで、時々覗きに来てくださいね。

それでは、末永く、よろしくお願いいたします。

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