SXSWのTrade Showに初参加したぼくがやったこと、感じたこと。

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こんにちは。海保けんたろー(株式会社ワールドスケープ代表/ドラマー)です。

先日、アメリカ・テキサス州のオースティンで開催される、音楽×IT×映画の祭典「SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)」に初めて行ってきました

そこでぼくがやったこと、感じたこと、考えたことをまとめてみました。

行こう!と決めた理由

音楽×ITの会社をやっていてSXSWに行ったことがない、というのはどうなんだ?という心の引っ掛かりが、そもそもありました。

よく「え?海保さん行ったことないんですか?」みたいに驚かれることもあって、
そうかー、やっぱり音楽×ITの頂点がそこにあるんだろうなー、行ってみたいなー、と思ってはいたのです。

にも関わらずなぜ今まで行かなかったかというと、下記あたりが理由です。

  • 海外に向けて具体的にPRしたいものがなかった。Frekulも現状は日本語のみだし…
  • それなりにお金と時間を割く必要がある
  • 海外アーティストに全然詳しくないので「この人のライブ見たい」的なのが少ない

しかし今回はちょっと状況が違いました。

  • Simple BGM」という店舗用BGMアプリを少し前にリリースし「これは海外の店舗でも使ってもらえるはずだよな…」と感じていた。
  • 経済産業省による「飛躍 Next Enterprise」というプログラムに採択され、SXSWにて開催されるTrade Showへの出展費用を負担してもらえることになった。

行かなかった理由3つのうち2つがある程度解消されたので、行くことに決めたというわけです。

事前に数値目標を設定した

とは言え渡航費用や宿泊費は自社負担です。時間も取られます。

しっかりとした目的意識を持って参加したかったので、数値目標を設定することにしました。
具体的には下記の3点です。

  • Simple BGMを広めてくれるパートナーとなりそうな企業の方との連絡先交換 10件以上
  • Simple BGMを導入してくれそうな店舗運営企業の方との連絡先交換 10件以上
  • Frekulが将来海外展開する時に協力してくれそうな外国在住の方との連絡先交換 10件以上

それぞれを達成するために、Trade Show(SXSWの一環として開催される、世界各国の企業による展示会)でブースに掲示するものを考えるだけでなく、事前に出展者リストの中から目ぼしい企業のリストアップもしておくことにしました。

そして、交通手段と宿泊場所の確保です。

なんとなく予想してましたが、オースティンは遠い。ひたすら遠い。
アメリカの、真ん中らへんの、南端。
ほぼメキシコ

移動時間の長さにも萎えますが、交通費もそれなりにかかります。

そしてホテルもAirbnbも、SXSW期間中だからなのか、わりと高い。
上記の数値目標を全て達成したとしても、費用対効果としてどうなのか?と言われるともうその時点で微妙と言わざるを得ない。

だけどきっとそこにはプライスレスな経験が待っているはず、と信じて購入ボタンを押したのでした。

SXSWに到着して分かったこと

いよいよ現地での話に入るわけですが、前提としてSXSWは巨大です。

SXSW-2018-Timeline

こんな風に色んなイベントが同時並行で開催されていて、全てまわるのは不可能です。

ぼくが触れたのはこの中のTrade Show。
それと街の様子。
それだけです。
あくまでSXSW全体を把握した上での感想ではないということをご理解ください。

その上でですが、まず思ったのは「日本人多いな…」でした。

さすがに外国人より日本人の方が多いということはありませんが、観測範囲では15%くらいは日本人だった気がします。
Trade Show参加者に絞るともう少し高いかもしれません。

そしてその中で日本の名も知らぬベンチャー企業のブースに足を止めてくれる人となると、もう日本人率が5割を越えます

そうなんです。わざわざオースティンまで来て英語でブース出展しているにも関わらず、受け身では日本人ばかりと繋がってしまうのです。

声をかけてくれる日本人の方はどなたもアンテナが高そうな方々ばかりで、その方々自体には何の不満もないのですが、
とは言えせっかくオースティンまで来ておいて日本の方と交流しててもな…という気持ちもあります。

それと、現地に到着してから気付いた戦略ミスもありました。

外国人の方に多く足を止めてもらうことを重視するなら、展示すべきものがちょっとずれていたように思います。

▼がんばるわたくし

Trade Showの結果

Trade Showで人が集まるもの。
それは「見た目のインパクトがあるもの」です。

ナニコレ?最強なので、アプリを含めたソフトウェア系の展示はそれだけで不利だなと感じました。

やたらデカイものとか、変な見た目のものとか、何やらすごそうな機械とかは、
多くの国の多くの人が立ち止まり、話を聴いてくれます。

そして、それ自体の完成度はあまり重視されません。

「まだこれはプロトタイプなんですが…」みたいなのは全然OKな雰囲気です。

Trade Showの来場者はあくまで「新しいもの、興味深いもの」を探しにきてるので、
「へ〜〜こんなものを作ろうとしている人達がいるのか」で十分なのです。

弊社の「Simple BGM」はすでに世界中のAppStoreで完成品がダウンロードできる状態だったのですが、
そこが評価される感覚はほぼありませんでした。

ただそれでも、世界中の素敵な方々との繋がりはたくさん作ることができました。

数値目標の結果はこちら。

  • Simple BGMを広めてくれるパートナーとなりそうな企業の方との連絡先交換:11件で達成
  • Simple BGMを導入してくれそうな店舗運営企業の方との連絡先交換:1件で未達
  • Frekulが将来海外展開する時に協力してくれそうな外国在住の方との連絡先交換:20件で達成

この結果にもろに現れているのですが、Trade Showに来る方の職業は本当にバラバラです。
なので「店舗運営企業」みたいに業界を絞り込むと、ピンポイントで出会うのが非常に難しかったです。

SXSWは「映画や、音楽や、ITなどに興味がある、世界中の色んなタイプの人」が雑多に集まる場所でした。

そういう方々とざっくばらんに意見交換してつながるにはとてもいい場所ですが、
「こういう人と出会いたい!」という絞り込みをしすぎると、期待はずれになってしまうかもしません。

SXSWに行くべきか否か

結論としてですが、SXSWに楽しさを求めて旅行がてら参加するのは大いにアリです。

特に知らないお店に特攻できる行動力があったり、英語力があったりすればより楽しいと思います。

しかし日本企業が経済的メリットを求めて参加するには、費用対効果が良くないように感じました。

「いや!お前の動き方がダメだったからにすぎない!」という方がいれば、ぜひともTwitterで「SXSWの歩き方」を教えてください!

ではまた次回!

海保けんたろーのTwitterはこちら→ @kentaro_kaiho

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