ライブハウスの口コミ共有サイトがあれば音楽業界が良くなるので3000万円ください

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こんにちは。海保けんたろー(株式会社ワールドスケープ代表/ドラマー)です。

ぼくがサポートドラマーを時々務めているハシグチカナデリヤが、先日のMCでライブハウスの良し悪しに語っていたので、今日はその話を。

ライブハウスに行く人も、出る人も、もっと会場の良し悪しについて語ってほしい、という趣旨です。

いいライブハウス、ダメなライブハウス

前提として、ライブハウスには良し悪しがある。

立地が不便なよりも便利な方がいいし、トイレが汚いよりもキレイな方がいい。
スタッフの愛想はいい方がいいし、照明設備は多い方がいい。
音に迫力がある方がいいし、ドリンクは美味しい方がいい。
楽屋は広い方がいいし、入り口は分かりやすい方がいい。

いいライブハウスが生き残り、ダメなライブハウスは潰れる。

そういう新陳代謝が起き続けていれば、アーティストにとってもファンにとっても素敵なライブハウスシーンが保たれるに違いないのだけど、
残念ながらそういった新陳代謝はあまり機能していないというのがぼくの認識だ。

その主たる原因は、出演する側(アーティスト)が出演するライブハウスを慎重に選んでいないからである。

アーティストが「キレイで、立地が良くて、愛想が良くて、設備が良くて〜」みたいなライブハウスにしか出演しなければ、
おのずとそうでないライブハウスは潰れることになり、新陳代謝が行われる。

しかし、現実はそうなっていない。

アーティストが「そこまで良くはないライブハウス」に出演を続けてしまっているからだ。

情報共有が足りてない

なぜアーティストは、そこまで良くはないライブハウスに出演を続けてしまうのか。

ぼくは、ライブハウスの良し悪しについて十分に情報共有がされていないからだ、と考えている。

例えば下北沢のライブハウスに出演しているインディーズバンドがいたとして、彼らが定期的に出入りするライブハウスというのは多くても5つとかそれくらいだ。

しかし下北沢には大小合わせて約30のライブハウスがある。
そして言うまでもなく、渋谷・新宿・吉祥寺など、周辺エリアにもたくさんのライブハウスがある。

その全てについて比較をして、ベストな選択をしているだろうか?

胸を張って「Yes」と言えるバンドは、皆無といっていいはずだ。

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ライブハウスの口コミ共有

とは言え、全てのライブハウスについて調査して、ベストな会場を常に選ぶというのは簡単ではない。

そこで「ライブハウスの口コミ共有サイト」があったらどうか?ということを考えた。

要はライブハウス版の食べログである。

渋谷ABC HOUSE ★★★★
先月、出演しました。とても感じのいいスタッフの方々に支えられ、いいステージができました。
事前に音源を送っておいたのを照明さんがちゃんとさらっていてくれて、曲のキメにばっちり合わせてくれたのは特にテンション上がりました。
立地的に仕方ないとは思うのですが、楽屋が狭いのが唯一の欠点かもしれません。

新宿DEF SPACE ★★
先日友人と2人で気になっていたインディーズバンドを見に行きました。まず、入り口の階段がとても暗くて入りづらいです。
勇気を出してホール内に入ると、タバコの臭いが充満していました。
音は良かったのでなんとか我慢してライブを楽しみましたが、今後ここには出演しないでほしいな…と思いました。

上記2つは今ぼくが適当に書いた架空の口コミだが、こういう情報は、なかなかネット上にない。
そしてそれには理由がある。

まず出演者側は多くの場合、ライブハウスのスタッフや、共演者との人間関係があって出演していることがほとんどだからだ。
出演したライブハウスに苦言を呈するのは「●●さんが気を悪くする」というようなしがらみがすでに存在するため、かなり思い切りが必要なのだ。

また、来場者(ファン)側も苦言を呈するのは難しい。
自分が応援しているバンドの活動にケチをつけるような形になってしまうからだ。
「ライブハウス●●は最悪だった」と発言するということは、そのライブハウスに出演することを決めたバンドのメンバーにも遠回しに苦情を言っているような感じになる
ファンは、バンドメンバーに嫌われたくはない。だから不快なことがあっても公言しづらいのだ。

だからこそ、ある程度の匿名性が担保された「ライブハウス版の食べログ」には意味がある。

低評価を付けられたくないという意識によって、ライブハウス全体のサービスレベルも向上するに違いない。

これはぜひ作りたい。

しかし…

しかし、これはどう考えても儲からない…

儲からないということは、そのサイトに従事するデザイナーやプログラマーの給料を、誰かが自腹で負担するしかないということだ。

これは実際、なかなか厳しい。

というわけで、誰かが3000万円くれたら作ります。

これをご覧の音楽を愛するあなた、ぜひ前向きにご検討ください。

ぼくのTwitterは @kentaro_kaiho です。フォローお願いします。

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