攻撃的なタイトルで記事を書くのは、もうやめます。

こんばんは。海保けんたろー(株式会社ワールドスケープ代表/ドラマー)です。

今日の話は、ぼくの失敗談です。

このブログでの失敗

元々、更新頻度を追わない前提で作ったこのブログ。

それでも、Twitterでは伝えにくいような、長文でしっかりとメッセージを伝える場所がほしいなと思って、
去年の11月に立ち上げてからかれこれ25記事になりました。

おかげ様で、そのうちのいくつかはとてもたくさんの方に読まれて、
行く先々で「ブログ読んだよ〜」と言われるような時期もありました。

自分が想いをこめて書いた文章を、多くの人が読んで、何かを感じてくれるのはとてもうれしい。

でも、8ヶ月やってきて「これは失敗だったな」と気付いたことがありました。

攻撃的なタイトルの記事

>> 動員の少ないバンドはライブするのを止めてもらえないだろうか
>> ボーカルの音程を修正しないバンドはなんなの?ギャグなの?
>> あなたがメジャーデビューできないのは、音楽が良くないからだよ

これらは、ぼくが書いたブログの中でも特に多くの方に読んでいただいた記事たちだ。

パッと見て分かるように、タイトルはいささか攻撃的な言葉になっている。

ぼくは普段は、あんまりこういう言葉遣いをしない。
でも、インターネットってこういうタイトルの方が拡散されて、多くの人に読まれたりする。
(実際、攻撃的じゃないタイトルの記事へのアクセス数は、相対的に少ない)

とても文章力があったり、とても影響力があったりする人なら、こういうことをしなくても多くの人に読んでもらえるかもしれない。

でもぼくは現状そのどちらでもないので、「言葉の火薬」を使って多くの人にメッセージを届けるというこの手法を試してみることにした。

結果は、うまくいったと言っていいのかもしれない。
実際に、とても多くの人に読んでもらうことができた。
ぼくの思考や思想を届けることができた。

「あの記事をきっかけに海保さんを知りました」と言われたことも何度もある。
それはとてもうれしい。

でも今は、やっぱり、これは失敗だったな…と思っている。

初歩的なミス

誤解のないように先に伝えておくと、今までに発信したメッセージの内容には、今も自信を持っている。

そして、メッセージの内容に対して「私は違うと思う」というリアクションをいただくのは問題ない。
むしろ議論が深まり、ぼくの勉強にもなるので歓迎だ。

でも内容に関係なく、言葉遣いが攻撃的であることによって不快感を覚える人がいることは、本意ではない。

不快感を覚える人がいること。

多くの人に読んでもらえること。

この2つを天秤にかけながらぼくは書いていたが、
記事に対する批判的なコメント(内容に関するものもあれば、ただの人格攻撃もある)を目にする度に、
「このやり方はいいのかなあ」という疑問というか不安のようなものが頭をよぎった。

そして最終的に、やっぱり人に不快感を意図的に与えるような手法は良くないなと、思い直し、反省した。

賛同や納得のコメントをいただくのと同じくらいの頻度で、
会ったこともない人に嫌悪感を抱かれ、
攻撃性を持ったリプライを飛ばされるのは、
やっぱりお互いに健全じゃない。

言葉の火薬によって拡散するのではなく、文章力をつけ、影響力をつけていくことによって、
本質的なメッセージをそのまままっすぐに伝えていくべきなのだ。

「当たり前じゃん」
「なんで最初から気付かなかったの?」
という声が今にも聞こえてきそうだ。

わかる。

ぼくが平均寿命まで生きるとしてあと約45年。

生涯で成し遂げたいことの大きさに比べて、これまでの35年で成し遂げたことの小ささ。

このままのペースで進んでも、きっと望みは叶わずに死ぬことになる。

もっともっと、スピードを上げなくてはいけない。

もっともっと、挑戦していかなくてはならない。

そんな焦燥感が生み出した、初歩的なミスのようなものなのだと思う。

改めて、不快感を与えてしまった皆さま、誠に申し訳ございませんでした。

これから

これからもこのブログは、ぼくの考えや想いを100%まっすぐにぶつけるつもりでいる。

だから、ここに書くメッセージ自体をマイルドにするという意味ではない

今まで通り、思ったことを、思ったままに書いていく。

でも、言葉の選択は、もっと普段のぼくの言葉に近いものにしようと思う。

先をあせって一人でも多くの人に届けることよりも、
近くにいる人達から着実に想いを伝えていくことが、
最終的には大きな結果につながると信じて。

これからも音楽業界のため、アーティストのためになることを発信していくつもりです。
今後の更新も、楽しみにしていてもらえたら嬉しいです。

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