こんにちは。海保けんたろー(株式会社ワールドスケープ代表/ドラマー)です。
当社は1月末が決算なので、先日無事7期目を終えることができました。
おかげ様で、なんとか7期連続の増収増益を達成できそうです。
Frekul登録アーティストの皆さま。
彼らを応援するファンの皆さま。
弊社と取引してくださっている企業の皆さま。
そして何より弊社で働いてくれているみんな。
皆さまのおかげに他なりません。
本当にありがとうございます。
ちなみに7期連続増収増益というとカッコイイ感じがしますが実態は厳しいもので、
毎年、鷲のように高く飛び立つイメージをしながら、カエルジャンプを披露している状況でございます。
さて、そんな両生類経営者であるぼくの元にも、ありがたいことに「起業相談」的なものが寄せられます。
今日はその話を。
起業相談を受ける時
起業相談というのは大抵まだ起業していない状態で「こういうビジネスで起業しようと考えているが、どう思うか?」といったものになります。
ぼくも7年やってくる中で数々の先輩経営者の助言に救われてきたので、その恩返しの想いを込めてできるだけ親身に真摯にアドバイスしよう、と取り組んでいます。
そうするとまあもちろん起業前の人間と、7年経営やってる人間ですから、大抵の場合はぼくから見たら「ああ、ここが甘いなあ」という部分がいくつか目につくわけです。
(実際によくアドバイスする内容はこちらの記事をどうぞ >> 起業について相談にのると、だいたい同じ2点をアドバイスすることになる )
ぼくはそれをしっかり指摘してあげることが優しさだと思い、色々と偉そうに語ります。
そうすると大抵彼らは「なるほど…確かにこのままじゃダメかも…何か対策を考えなくては…」というまっすぐなリアクションを返してくれます。
「勉強になりました!」と言いながら「やっぱり思ったより簡単じゃないな…」という雰囲気を出して帰っていきます。
きっと少しくらいは役に立てたことでしょう。
しかし、ぼくは最近「これでいいのかな…」と悩んでいることがあります。
真摯なアドバイスが生む弊害
ぼくからの”ありがたい”アドバイスをもらった彼ら。
きっと「海保さんのアドバイスはひとまず無視しよう!このプランでやるぞ!」という人もいるでしょう。
しかし逆に「海保さんに指摘されたポイントの解決策がどうしても思いつかない…」と悩みこんでしまう人もいるはずです。
そのまましばらく行動を起こせずに止まってしまうかもしれません。
そのまま起業を諦めてしまうかもしません。
「失敗を避けられたんだからいいじゃないか」と考えることもできます。
しかし、ふとぼく自身が起業した7年前のことを思い出すと、相談者の80%くらいは「当時の僕よりもしっかり考えている」のです。
ぼくはもちろん当初のプランでは全然うまく行きませんでした。
しかし、それでも必死に前進しようともがくことで学習し、知識と経験を得て、たくさんの出会いを得て、今まがりなりに会社が存続しているわけです。
そう考えると、荒いプランだったとしてもあの時起業して良かったと思うのです。
ぼくの”ありがたい”アドバイスは、彼らのそういうチャンスを奪っているのはないか?
そう思って、最近「真摯にアドバイスし過ぎる」ということに対して警戒しています。
起業を考えているあなたに伝えたいこと
起業を考えている人に対してぼくが今思うことはこれです。
相談してくれれば真摯にアドバイスはするが、そもそも計画通りに進むことはほぼない。
だからあまり細かいことを考えすぎずに、ぜひ行動してみてほしい。
ただし、ぼくが経験上思っている「これだけは気をつけてほしい」と思うことが3つだけあるので、
最後にそれをシェアして終わります。
「嘘をついたり連絡を絶ったりして人の信頼を裏切らない」
「経営者として自信が持てるまでは多額の借金をしない」
「しっかり理解するまでは3割以上の株を誰にも渡さない」
ぼくはたまたま周りの人に恵まれたことで、この3つの地雷を踏まずにやってくることができました。
これらは元に戻せない失敗になる可能性があるので、くれぐれも注意してくださいね。
では、あなたの挑戦がうまくいくことを、心から願っております。
海保けんたろーのTwitterはこちら→ @kentaro_kaiho
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