音楽活動

今すぐできる、自作曲をカラオケに入れる4つの方法

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こんばんは。海保けんたろー(株式会社ワールドスケープ代表/ドラマー)です。

以前は「カラオケに入曲する」というのは大変なことだった。

技術的・コスト的・契約的なハードルが高かったため、たくさん歌われる見込みがない限りは配信されなかった。

しかし、ここ数年でその状況が大きく変化しつつあるのをご存知だろうか。

あなたがもし、オリジナル曲をお持ちのアーティストであるなら、
その曲が全国のカラオケ店で歌えるようになる
のは、もう夢物語ではないのだ。

カラオケに曲が入るメリット

カラオケ配信の方法を紹介する前に「そもそもなぜカラオケ配信するのか?」という部分を一旦考えてもらいたい。

カラオケ配信するメリットは、下記のようなものが考えられる。

●「カラオケに入ったの?すごい!」と友人やファンに思ってもらえる

これは、確かにある。
あるが、カラオケ業界が変わりつつある今、このメリットは段々薄まっていくことだろう。

今から5年くらい限定のメリットだと考えたほうがいい。

●印税が入る

これは、案外大きい
JASRACなどの著作権管理団体に曲を預ける必要がある、という縛りがあるが、
もし預けた上でカラオケ配信を行えば、そもそも掲載されているだけでも(一度も歌われていなくても)印税は少しだけ入る

もちろん歌われればそれだけ入ってくる。
音楽活動をやっていく中で定期収入が作れる意味は大きい。

ただしJASRACに登録した場合に発生するデメリットとの天秤になるので、
ぼく個人の意見としては、たくさん歌われる見込みがないのであれば、
JASRAC登録せずにカラオケ配信する方が良い
と思っている(その場合は印税は入らない)。

カラオケ配信において悩ましい点と言える。

●友人やファン(もしくは自分)が歌うことにより、その場にいる人へのプロモーションになる

これはほぼ確実に発生するメリットだ。

あなたも「友達がカラオケで歌ってた曲」という感じで知った曲があるのではないだろうか?

友人やファンが歌ってくれる度に、それが発生するのだ。
「この曲誰の曲?」「●●●さんって言うんだ、好きなんだよね」「そうなんだ?いい曲だね」
みたいな会話もあるかもしれない。

以上のようなメリットを目的として、カラオケ配信をするのだ。

それでは、具体的なカラオケ配信の方法を紹介しよう。

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Frekul かんたんカラオケ配信

正直、一番オススメ
少しのお金はかかるが、申し込みも簡単だし、JOYSOUNDとカラ鉄に一斉配信できるし、無期限だ。

配信先:JOYSOUND MAX,JOYSOUND f1,カラオケの鉄人
価格:3800円〜12800円
配信期限:無期限
背景映像:自作・おまかせどちらも可能
歌詞表示:自作・おまかせどちらも可能

>> Frekul かんたんカラオケ配信

うたスキ ミュージックポスト

JOYSOUNDの公式サービス。無料なのが最大の強み。
ただ、歌詞テロップ表示については自分のWindowsパソコンで制作する必要があり、それが結構大変。

配信先:JOYSOUND MAX,JOYSOUND f1
価格:無料
配信期限:180日(操作により継続手続き可能)
背景映像:自作・おまかせどちらも可能
歌詞表示:専用ソフトで自作する必要あり

>> うたスキ ミュージックポスト

niconico カラオケ配信プログラム(カラプロ)

ニコニコ動画にオフボーカルのMusicVideoをアップして、申し込みをするだけで、それが配信されるというサービス。
歌詞の表示をやってくれるサービスは入ってないので、映像に自分で歌詞を入れておく必要あり。

配信先:JOYSOUND MAX,JOYSOUND f1
価格:無料
配信期限:最長360日
背景映像:自作する必要あり
歌詞表示:自作する必要あり

>> niconico カラオケ配信プログラム(カラプロ)

エクシング 特別有料配信サービス

JOYSOUNDやUGAを運営しているエクシング社の公式サービス。
JOYSOUNDとUGAの全ての機種に入れられる現状唯一の方法だが、価格がとにかく高い。

配信先:JOYSOUNDとUGAのすべての機種
価格:非公開(ネット上の口コミによると数十万円)
配信期限:無期限
背景映像:自作・おまかせどちらも可能
歌詞表示:おまかせ

>> エクシング 特別有料配信サービス

配信方法の紹介は、以上だ。

カラオケ業界はオープン化している

今回は、「リクエストを送信する」というニュアンスのものは外し、ほぼ確実に入れることができる方法のみを紹介した。

知名度の高い曲であれば、上記の方法を使わずとも、
カラオケ業者にリクエストを送信するだけで入る可能性があるので、そちらもご検討いただきたい。

今後カラオケ業界がオープン化の方向に進んでいくのは間違いない。
その根拠は下記の2つだ。

●カラオケで歌われる曲が、年々バラけてきている

(マイナーな曲も入れていかないと、ニーズに応えきれない)

●ネット回線が高速になったため、オーディオファイルや映像ファイルの短時間転送が可能になった

(新譜追加のために、いちいちMIDIデータで打ち込み直す必要がない)

カラオケによる音楽の認知や、カラオケ印税による収入は、
これからもアーティストにとって重要な一面を担い続けるだろう。

全国のカラオケ店に、あなたの曲を1つ2つ入れてみてはいかがだろうか。

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芸術家がビジネスについて語るのは損だけど語ってもらいたい

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こんばんは。海保けんたろー(株式会社ワールドスケープ代表/ドラマー)です。

今日はまず、あなたの好きな芸術家(ミュージシャン、イラストレーター、写真家など)を1つ思い浮かべてほしい。

…良いだろうか。

その人物が、ビジネスについて語っていたらどう思うだろうか?

「売上をアップさせるためにこういうことをしています」
「こういう人たちをターゲット層として宣伝戦略を練っています」
「作品づくりの時は、話題性を生む仕組みを考えて仕込みます」

という発言を聞いたら、あなたはどう思うだろうか。

がっかりする?
逆にもっと好きになる?
なんとも思わない?

芸術家がビジネスを語ることについて、ぼくの意見をまとめてみたのがこの記事である。

ビジネスを語る芸術家

ビジネスについて語る芸術家、というとどんな人が思い浮かぶだろうか。

例えば、AKBグループのプロデューサーとして知られる秋元康さんは、作詞家でもある。
実際に多くの曲の歌詞を制作しており、そういう面では芸術家と言えるだろう。

近いジャンルで言うと、J-POP界に一時代を作り上げた小室哲哉さんも、作詞作曲家である。
同時に、すぐれたビジネスマンであることも疑いの余地がない。

音楽プロデューサーという枠以外で考えると、例えばサカナクションの山口一郎さんも、
かなりビジネスや戦略について語る芸術家と言えるのではないだろうか。

音楽以外で言うと、キングコングの西野亮廣さんは絵本作家という芸術家であると同時に、
ブログなどではかなりビジネス的な発言が多い。

また、「ブラックジャックによろしく」を無料開放して話題になった佐藤秀峰さんは漫画家であり、
漫画業界に新風を巻き起こしている会社の代表でもある。

このように、ビジネスについて語る芸術家というのは珍しいわけではない。

しかし一方で、B’zも、西野カナさんも、ゲスの極み乙女も、蜷川実花さんも、草間彌生さんも、ビジネスについて語ることはない(たぶん)。

見渡してみれば、多くの芸術家が「ビジネスについて語らない」という選択をしている

芸術家がビジネスを語らない理由

なぜ多くの芸術家はビジネスについて語らないのだろうか。

最初に直感的に浮かんできそうな答えとしては「そもそもビジネスの専門家ではないから、語ることがない」あたりであろうか。

しかしこれに関してはぼくは同意できない。

一定の成功を収めている芸術家は、ほぼ例外なくしっかりとしたビジネスマインドを持ち合わせているからだ。

なんとなく浮かんでくるイメージを、なんとなく周りにいたメンバーと、なんとなく発信しているだけで成功するほど、「芸術で食っていく」というのは甘くない。

逆に言えば「芸術で食えている人」の多くは、ビジネス的な部分についてもしっかりと学び、考え、実行してきた人だと言える。

彼らが「語ることがない」とは、ぼくには到底思えない。

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わざと語っていない

すると有力になってくるのが「語るべきではないと思っている」という説だ。

最初の質問を思い出してほしい。

あなたが好きな芸術家がビジネスについて語っているのを聞いたら…

「がっかりする」

と思った方もいるのではないだろうか。

「もしかしてあの素敵な歌詞は、計算に基づいて狙って書いたものなのかな…」
「もしかしてあの情熱的な表情は、戦略的に演じてるものなのかな…」

と考えてしまう方が出てくるのは、十分に想像ができる。

これは、芸術家にとってかなりキツイ

今後、どんないい作品を生み出したとしても
「これはあなたの想いとか感情とかじゃなくて、戦略的に作られた”商品”なんでしょ」
と思われてしまう
のだ。

そんなリスクがあるくらいなら、ビジネスについて語るべきではない

そう思うのは自然なことだ。

それでも語ってほしい

というわけで、

結論!芸術家はビジネスについて語るべきではない!

と言って終わりたい気持ちもあるのだが、実はちょっと引っかかっている

前述した通り、成功した芸術家はほぼ例外なくビジネスマインドを持ち合わせている。

しかしその事実があまりに隠されて過ぎていると、後進たちはビジネスマインドの重要性に気付かない

例えばMr.Childrenの桜井さんだって、明らかにかなり戦略的に動いてきた人だと思うのだが、
世間一般から見たキャラクターは「音楽をひたすら愛する、純粋なアーティスト」という印象だ。

桜井さんが音楽を愛しているのは嘘ではないと思うが、それだけではないというのも事実だ。

やはりそこを裏で支えるビジネスマインドがあったからこそ、商業的な成功をおさめられたのだと思う。

だからもしあなたが芸術家で、しかも一定の成功をおさめているのであれば、
後進のために少しだけでいいからビジネスについても発信をしてほしい。

そしてもしあなたが芸術家の卵であるのなら、純粋な芸術性を追求するのと共に、
ぜひビジネスという切り口からも自分の活動を考えてみてほしい。

あなたが真摯に作品づくりを続けていれば「がっかりする」と思った人にも、いつかは想いが伝わるはずだ。

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著作権とは?原盤権とは?限界まで分かりやすく解説してみた

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こんばんは。海保けんたろー(株式会社ワールドスケープ代表/ドラマー)です。

あなたがもし音楽活動をしているなら、「著作権」「原盤権」「JASRAC」というような言葉を聞いたことがあるかと思う。

ひとつひとつ、ちゃんと意味わかっているだろうか?

案外わかってない人も多いのでは?と感じることがあったので、今日は、可能な限りわかりやすく「それらが何なのか」を解説してみようと思う。

(全体的にわかりやすさを重視したので、細かい例外などは省いて説明してます)

著作権とは何か

著作権とは「自分が作った詞や曲について、他者が勝手に使うのを拒否することができる権利」だ。

例えばぼくが「かいほの歌」という歌を作詞作曲したとしたら、ぼく以外は誰も「かいほの歌」を使用することはできない。

ちょっと鼻歌を歌うくらいはOKだけど、人を集めてその前で発表してはいけないし、
勝手に録音して人に聴かせたりしたりしてもいけない。

もしどうしても使いたければ、ぼく本人に連絡を取って、交渉するしかない

これが著作権。
そしてこの著作権は、あなたが曲を作った瞬間に自動的に発生し、どこかに登録したり申請したりする必要はない

原盤権とは何か

原盤権とは「自分が曲を録音したら、その録音したものを他者が勝手に使うのを拒否することができる権利」だ。

つまり著作権は「作詞者と作曲者」の権利。
原盤権は「録音した人」の権利ということになる。

紛らわしいのは、「録音した人=演奏した人」ではなく、
録音した人=レコーディング費用を出した人」という点だ。

つまり、知らないおじさんが「私がレコーディング費用を出してあげるから、君たちバンドのCDを作ろう」と寄ってきたら、
著作権は自分たちのものだが、原盤権はおじさんのものということになる。

インディーズあるあるなので気をつけてほしい。

これも、録音された音源を使いたければ、レコーディング費用を出した本人に交渉するしかない

これが原盤権だ。
そして原盤権も、どこかに登録したり申請したりする必要はない

自動的におじさんに発生するのだ。

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JASRACとは何か

そしてJASRACは「うちに著作権を預けてくれれば、それを利用してお金を稼いできてあげますよ」という組織だ。

あなたが「コンサートで福山雅治の曲を演奏したいなあ」と思っても、
もしJASRACが存在しなければ、福山雅治の連絡先を調べるところから始めなくてはいけない。

しかも連絡が取れたとしても「嫌です」って言われたらおしまいだし、
もしかしたら「1億円くれればいいですよ」と言われるかもしれない。

これはもう圧倒的に面倒すぎる。

しかし逆に、もしその福山雅治の曲がJASRACに登録されていたら、
JASRACのホームページで料金表を見て、その金額をJASRACに支払えばもうOKだ。
「お前の歌下手だから」とかいう理由で拒否されることもない。

これは、福山サイドからみても便利と言える仕組みなのがわかると思う。

強いて言えば福山さんが自分で自分の曲をコンサートで演奏する時も、JASRACにお金を払う必要があったり、まあ面倒な点や問題点も色々あるのだが…。

>> JASRACの何が問題点なのかを解説するから、もう許してあげてほしい

盗作について

ちなみに、JASRACに「盗作防止」の機能があると思っている人がいるが、あれは全くの誤解だ。

あなたが曲を作った時点ですでに著作権は発生しており法的に保護はされているし、
逆に盗作防止についてJASRACは特に何もしてくれない。

もし誰かが、あなたの作った曲にとても似ている曲を発表した場合は、
あなたが本来持っている著作権を根拠に、取り下げ要求やお金の請求などを行うことができる。

そこで相手側が「いやいや、これはおれが作った曲だもん!」と主張してきた場合は、裁判になる。

裁判では「どっちが先に作ったのか」が争点になり、その証拠のひとつとして「ぼくは●月●日の時点ですでにJASRACに登録してました」というのを提出することはできるが、
これは別に「ぼくは●月●日の時点でYouTubeにアップしてました」と同じ効果なので、JASRAC自体が何かを証明してくれるというニュアンスではない。

YouTubeにカバーをアップするのは合法なのか

これはよくある質問なのだが、YouTubeとJASRACは包括契約を行っているため、YouTubeに(JASRAC登録曲の)カバーをアップするのは合法だ。

ただし、JASRACは原盤権についてはノータッチであるため、YouTubeに「誰かが録音したもの」をアップするのは違法なので注意してほしい。

あくまで自分で歌ったもの・演奏したもの・打ち込んだものであればアップできるということだ。

ちなみにカラオケルームで歌った様子をアップしている人を見かけるが、あれは「カラオケの機械を作っている会社の原盤権」を侵害しているのでダメだ。
あくまでバックの演奏も含めて、自分で作ったものである必要がある

権利関係はめんどい

著作権、原盤権といった権利まわりは複雑であり、面倒だ。

しかし実際にこれらの仕組みのおかげで生計を立てられているミュージシャンはとても多い。

もしこういう複雑なルールが存在しなければ、たくさんの作詞作曲家が廃業して、多くの名曲が生まれずに終わっていたかもしれない。

法律の設計が技術の進化においついていない点も多いし、JASRACの抱える組織的な問題点も多いが、
権利=うざい、JASRAC=カス、のような短絡的な思考はやめて、客観的に捉えてほしい。

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音楽活動で生計を立てたいなら工藤江里菜さんを研究せよ

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こんばんは。海保けんたろー(株式会社ワールドスケープ代表/ドラマー)です。

「これからの時代、音楽アーティストがどうやって収益を得ていくべきか?」と考えた時に、「グッズ販売」はひとつのキーになるのは間違いない。

しかし、数千人・数万人といったファンがいないインディーズアーティストが、グッズ販売によって大きな収益を得るのは、なかなか難しい

そんな常識を壊す、工藤江里菜さんというシンガーソングライターと出会ったので、彼女のすごさを今日は語りたい。

グッズ販売に重点を置く活動

彼女の主戦場はショッピングモールだ。

海老名にあるビナウォークでの定期ライブを中心に、それ以外にもいくつかのショッピングモールでライブを展開している。

ショッピングモールなどのオープンスペースでライブをするメリットは、「通りすがりの人に見てもらえる(=新規開拓になる)」という点だ。

しかしその一方で、「何人お客さんを動員しても自分の収入にはならない」というデメリットがある。

ショッピングモールや路上ライブなどと、ライブハウスでのライブを併用して開催しているアーティストも多いが、
「無料で見られるライブにしか来てくれない層」が生まれ、ライブハウスでの有料ライブのチケットがなかなか売れずに苦労している例も多い。

そんな中、工藤江里菜さんはライブハウスでのライブをほとんどせずに「グッズ販売」によって十分な収益を得ている、珍しいタイプのインディーズアーティストだ。

考え方が根本的に違う

多くのアーティストの思考順は、下記だ。

作詞作曲を行う

ライブでのお披露目や、CD化などについて考える

リリースイベントやツアーなどが決まったら、それに合わせてグッズ制作を検討する

しかし工藤さんは違う。

新曲のコンセプトを考えながら、その曲の世界観でどんなグッズが作れるかを検討する

作詞作曲を行う

CDをライブ会場(ショッピングモール等)で発売すると同時に、その曲のコンセプトに合ったグッズも発売する

もう、作曲の前からグッズについて考えているのだ。

グッズにはストーリーが重要」と彼女は語る。

取ってつけたように突然リストバンドを作ったり、突然キーホルダーを作ったり…。
グッズ制作を後から考えるパターンだとそうなってしまいがちだ。

しかし、曲のコンセプトについて考えている時にグッズについても考えることができれば、

「新曲は雨についての歌にしよう」→じゃあ、傘を作れないかな
「新曲は電車についての歌にしよう」→じゃあ、パスケースを作れないかな

という発想を事前に組むことができる

そうすると、CD発売と同時に「そのグッズが作られた必然性」がそこに生まれ、
パスケースが「新曲の世界観を楽しむための追加アイテム」としての価値を持つのだ。

>> 工藤江里菜の笑ってシマウマ♪(ブログ)
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グッズにストーリーを持たせる

「グッズにはストーリーが重要」という言葉にはもうひとつ要素がある。

工藤さんは、新曲の制作過程と同じように、グッズ制作の過程もブログで公開しているのだ。

グッズを作ることにした理由。

デザインに込めた想い。

手作業で仕上げている部分。

完成の喜び。

これらをリアルタイムに共有していくことによって、そのグッズの発売日はファンにとって、
ただの「新しいグッズが発売された日」ではなく、
「あのグッズを、ついに手に入れることができる日」になる
のだ。

こうして、ひとつひとつのグッズにストーリーを与え、それを共有していく。

これが、グッズで多くのファンに喜んでもらい、かつアーティストとしての収益を生み出していく工藤さんのやり方である。

CDはグッズである

ちなみにここまで「グッズ」という言い方をしているので誤解されているかもしれないが、
工藤さんが最も多く制作してきたグッズは「CD」である。

曲を聞きたいだけなら、ダウンロード販売でも、定額聴き放題サービスでも、YouTubeでも、満たすことができる。

しかし、CDひとつひとつにもストーリーがあり、モノとして手に入れる喜びを感じてもらえるのであれば、
これはもう「グッズ」と考えてしまって全く差し支えがない。

あなたがもし音楽活動をしているのであれば、
CDを始めとしたさまざまな「ストーリーを持ったグッズ」によって、活動の収益基盤を作ることを考えてみてはいかがだろうか。

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Apple Music/AWA/Spotify等に自分のオリジナル曲を入れる方法3選

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こんばんは。海保けんたろー(株式会社ワールドスケープ代表/ドラマー)です。

アーティストがリスナーに音楽を買ってもらう方法は、テクノロジーの発達により変化してきた。
CD販売があり、ダウンロード販売が登場し、最近ではストリーミングサービス(定額聴き放題)が広がりつつある。

数多く存在する「ダウンロード販売サービス」や「ストリーミングサービス」に自分の作った曲を掲載することも、今ではとても簡単になっていることをご存知だろうか?

今日はその辺の話を。

ダウンロードとストリーミング

説明する必要もない気がするが、まずは改めて「ダウンロード販売」「ストリーミングサービス」について整理しておく。

●ダウンロード販売サービス
インターネットを経由して、1曲単位で曲のデータを購入できるサービス。日本では1曲200円〜250円が相場。
アルバム単位でまとめ買いすると安くなったりする。
サービス事業者の取り分は30%程度が相場。残りが権利者にバックされる。
代表的なサービスは、iTunes Store、Mora、AmazonMusic、Music.jp、など。

●ストリーミングサービス
インターネットを経由して、大量の曲リスト(数百万曲〜数千万曲)の中から好きな曲を聴くことができるサービス。無料〜月額1000円が相場。
無料のプランは音声広告が挿入されたり、フルコーラスで聴けなかったり、曲の選択に制限があったりする。
1再生あたり0.3円〜1円程度が、サービス事業者から権利者にバックされる。
代表的なサービスは、Spotify、AWA、LINE MUSIC、Apple Music、PrimeMusic、KK BOX、など。

そして、世界中に広がるこれらのサービスに、あなたが作ったオリジナル曲を配信する方法は、すでにいくつも用意されている。

方法その1:TuneCoreを使う

TuneCoreというサービスがある。
あなたがTuneCoreに1年毎に、シングル1410円・アルバム4750円(税別)を支払えば、ものの数日で、上に挙げたような世界中のサービスに、あなたの曲が並ぶことになる。

しかも、TuneCoreが取る中間マージンはゼロだ。
各サービスからバックされた金額が、全てアーティストの手に戻る。
TuneCoreの儲けは、年額の手数料のみである。

ある程度以上売れる(聴かれる)自信があるならば、TuneCoreを使わない手はないだろう。

>> TuneCore Japan

方法その2:BIG UP!を使う

TuneCoreに比較的近いサービスとして、Avexが最近公開したBIG UP!というサービスがある。

こちらもオンラインで申し込むだけで、世界中の各サービスに配信することができる。
年額の手数料は、シングル1380円・アルバム4500円(税別)となっており、TuneCoreよりも微妙に安い。

そしてBIG UP!も、基本的には中間マージンを取らない形だが、
国内のダウンロード販売に限っては、販売価格の40%(各サービス事業者の取り分を含める)を引いた残りをバックする、という例外がある。

例えばiTunes StoreであればAppleの取り分は30%なので、10%がBIG UP!の取り分となる。

海外やストリーミングサービスをメインに考えるのであれば、TuneCoreよりも優位と言えるかもしれない。

>> BIG UP!

方法その3:Frekulを使う

Frekulは、TuneCoreやBIG UP!と同様の機能を内包している。
というか、FrekulはTuneCoreと裏側で接続していて、機能としてはTuneCoreを使った場合と同じだ。

ただし、Frekul経由での配信の場合は、登録料や年額手数料の類はかからず、無料である。

そのかわり、各サービスからバックされた金額の40%が手数料として引かれ、残りの60%がアーティストの手に戻る

つまり、TuneCoreやBIG UP!よりも数が出ない(たくさん販売する自信がない)アーティスト向けと言えるだろう。

また、TuneCoreと違い、販売価格・発売日・配信先サービスなどを細かく指定することができない。

それはFrekulが、「なるべく音楽制作に集中してもらうため、できるだけアーティストが面倒な設定をしないで済むようにしたい」という思想を持っているからである。
(ちなみに「発売日」については今後指定できるようにするつもり、とのことだ)

>> Frekul

なぜここまでFrekulの内情に詳しいか?

それはぼくがFrekulの中の人だからである。

ぜひ多くのアーティストに、Frekulから全世界にノーリスクで曲を配信し、稼いでほしい(本音)。

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あなたがメジャーデビューできないのは、音楽が良くないからだよ

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こんばんは。海保けんたろー(株式会社ワールドスケープ代表/ドラマー)です。

ここを読んでいる方の中には、「メジャーデビューしたいなー」とか「武道館でライブしたいなー」と思っているアーティストの方もいるかと思う。

今日は、そんなあなたへのメッセージだ。

音楽業界は、わりとフェア

もしあなたが、アイドル・ビジュアル系・K-POPなどを含む「音楽業界の皮をかぶった芸能界」以外の、純粋な意味での音楽業界を志しているのであれば、「音楽業界は、案外フェアだ」という事実を伝えたい。

フェアとは何か。

それは、「ちゃんといい音楽を作っていれば、ちゃんとメジャーから声がかかるし、ちゃんとプロモーションしてもらえるし、ちゃんと給料や印税がもらえるよ」ということだ。

だから原則的には、もしあなたがメジャーデビューしたいのにできていなかったり、武道館ライブしたいのにできていない場合は、あなたの「音楽の良さ」が足りないだけだ、と言うことができる。

できる

…んだけど、完全にフェアかというとそうではないので、そこも伝えたい。

フェアである根拠

まず、なんでフェアだと思うのか?という点から話す。

ぼく自身、一応メジャーデビューの経験があるが、その頃に出会った「音楽業界人」は、案外多くない。

自分所属していた事務所、レーベルの担当の人、プロデューサー、エンジニア…。
基本的に自分のバンドと直接関わりのある人ばかりだ。

考えてみれば当然で、ぼくらと一緒に動いてくれている業界人から見れば、他の事務所の人にぼくらを紹介するメリットはないし、他のレーベルの人に紹介するメリットもない。

だから当時は、案外「業界人の知り合い」というのは増えなかった。

しかし、ぼくはその後、音楽系の会社を起業した。

すると景色が全く変わった。

たくさんの音楽事務所やレコード会社やその他の業界人たちと出会い、話す機会を得られるようになった。

純粋にバンドだけをやってた頃の自分が「え〜〜うらやまし〜〜!」って思いそうなくらい、すごい人、偉い人にも会えるようになった。

そして、そういう人たちの本音を耳にすると、「音楽に対して、とてもピュアだな…」と思うことがすごく多い。

彼らの多くは、本当に音楽が好きで、素晴らしい音楽を作るアーティストのことを心からリスペクトしていて、そういう出会いを常に探している。

自分自身が「おおお…!かっこいい!!」とか、「うおお…感動した…!」とか感じる音楽を純粋に探しているし、そういう音楽を作るアーティストと契約して一緒に仕事がしたい、と考えている。

だから、小手先の宣伝方法や、ハリボテの実績ではなく、彼らをファンにさせるような音楽を作れば、それだけで話は進むのだ。

とても、フェアだ。

フェアじゃない部分

しかし一方で、完全にはフェアになっていないことも事実だ。

その要因、まず1つ目。

それは、「メジャーデビューするということは、最低でもこれくらいの売上を立てなくてはいけない、というラインを引き上げることになるので、マニアックだったり、流行からあまりに外れた音楽ジャンルだといくらクオリティが高くてもダメ」という点だ。

デスボイスのヘビーメタルバンドが日本でメジャーデビューしたという話を、ぼくは知らない。
いくらクオリティが高くても、必要な規模のファン数に達さないと予想されるからだ。

メジャーデビューや武道館を目指すなら、どうしても音楽性にある程度の縛りが発生してしまう。
これは、本当はあまり好ましくない。
音楽という文化が多様性を失ってしまうからだ。

要因2つ目。

これは当たり前なんだけど、「業界人は、全てのインディーズ/アマチュアアーティストを知っているわけではない」という点だ。

だからそれを知るために、オーディションを開催したり、ライブハウスに噂を聞きつけて行ったりしているのだ。

実際、オーディションで送られてきた音源は、ちゃんと全部聴かれていると思う(フルコーラスという意味ではない)。

デモテープ募集、的なことを書いている会社も、送られてきたものを全て聴いていると思う。

彼らは本当に、まだ見ぬ素敵なアーティストを本気で探しているのだ。

しかし、オーディションを開催しても、デモテープ募集を常時行っていても、「そういうのに全然送らないアーティスト」というのはかなりの比率で存在する。

だから実際に彼らは、空き時間にYouTubeの関連動画を漁ってみたり、ライブハウスの店長に「いいバンドいない?」って聴いてみたりしている。案外地道なのだ。

結局何をすればいいのかまとめ

もしあなたが「メジャーデビューしたい/武道館でライブしたい」って思っているのに、大手事務所やメジャーレーベルのオーディションに応募していないのであれば、それは今すぐやった方がいい。

その結果、10社以上に送っても一切反応がないなら、「音楽の良さが足りないか、ジャンルがマニアックすぎる、もしくは流行から遠すぎる」のどれかなので、修正を検討して欲しい。

ただしぼくはそれだけではなく、

・マニアックなジャンルのアーティストも、クオリティが高ければ音楽で生計が立てられるようになるべき
・CDが売れないせいでメジャーデビューの門があまりに狭すぎるので、インディーズでも生計を立てられる仕組みが整備されるべき

という考えを持っているので、それは引き続きFrekulによって実現していきたいと考えている。

いずれにせよ、大原則は「音楽の良さ」の重要性だ。

インディーズのライブハウス業界にどっぷり浸かっていると、「なんでこんなかっこいいバンドが売れてないんだ!なんでこんな泣ける歌を歌うシンガーが売れてないんだ!今の音楽業界はおかしい!」と言いたくなる気持ちはとても良く分かる。

だけど、「それって本当にONE OK ROCKよりもかっこいい?本当に宇多田ヒカルよりも泣ける?」という高い視点で、さらに一歩、さらに一歩と向上して欲しい。

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音楽家はSHOWROOM・ツイキャス・LINE LIVEどれを使うべき?違いとおすすめ

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こんばんは。海保けんたろー(株式会社ワールドスケープ代表/ドラマー)です。

今日は、インディーズアーティストが
SHOWROOM
ツイキャス
LINE LIVE
Ustream
YouTubeLive
ニコニコ生放送
などの生配信アプリを使って放送をやろうと思った時に、どれを使うのがいいのか?という話。

結論から言うと現状は、用途次第で「SHOWROOM」「ツイキャス」「ニコニコ生放送」の3択である。

アプリの選択に入る前に

まず前提として、「そもそも生配信をやるべきなのか?」というところから考えてほしい。

そのあたりの考え方は以前書いたのでそちらを参考に。

>> 宣伝がんばり過ぎバンドマンがよく眠れますように

その上で「生配信をやる」と決断したならば、アプリを選択するフェーズに入る。

上記の記事を読んで導線設計ができているならば、「何を目的とした生配信なのか」という部分も確定しているはずである。

「新しい人に自分たちを知ってもらうための配信」なのか。
「Twitterのフォロワーにライブのチケットを買ってもらうための配信」なのか。
「メールマガジンの読者からお金をいただくための配信」なのか。

そこによってアプリ選択も変わってくるので、まずはそれを明確にしておいて欲しい。

新規開拓がしやすいアプリ

新しい人に知ってもらうための配信ならば現状、「SHOWROOM」が最強だ。
次点で「ニコニコ生放送」。

SHOWROOMには「星集め」「種集め」という文化があり、閲覧者は「自分の応援している人のために、他の(知らない)人の配信を見る」という動きをしているため、少なくとも30秒程度は色んな人が「通過」していってくれる。
もちろんそこで魅力的な内容を配信していたら、きっと目を止めてくれる人もいるだろう。

ニコニコ生放送には「ニコ生クルーズ」という機能があり、これは「色んな人の配信を、数十秒ずつランダム再生する」というものだ。
これも、SHOWROOMと同じように新規開拓のチャンスが与えられる。
ただしニコ生クルーズは、「クルーズを使っている全ユーザーが1つの配信を同時に見る」というスタイルなので、定期的に配信していても「今週は全然ニコ生クルーズ来ないな〜」ということがあり得るため、少し運の要素が大きいと言える。

チケット販売がしやすいアプリ

これは、「ツイキャス」にある「キャスマーケット」という機能が面白い。
キャスマーケットはツイキャスが運営しているチケット&グッズ販売機能なのだが、ライブ配信を見ながらリアルタイムに購入すると手数料がかからない、というルールになっている。
そのため、ツイキャスをしながら「今チケット買ってね!」と誘導しやすいのだ。

実際、なかなか高い購入率が出ているそうなので、試す価値はある。

お金が稼ぎやすいアプリ

こちらも、「SHOWROOM」に軍配が上がる。

SHOWROOMには「イベント」という名のオンラインオーディションのようなものがあり、常に「期間内に最もポイントを稼いだイベント参加者(配信者)は、●●●ができる/●●●がもらえる」という状況になっている。
そしてこのイベントの勝敗は、閲覧者から投げられたアイテムの数などによって決定される。

お察しの通り、このアイテムには無料のものと有料のものがあり、優勝争いが熾烈なイベントであるほど、有料アイテムを課金してもらわないと勝つことは難しいのだ。

そのため、例えば「ラジオ番組に出演できる」というイベントに参加してる配信者は、配信で「ラジオに絶対出たいです!」と夢を語るだけで、閲覧者に対して遠回しに「お金払ってください!」とアピールすることができる
その結果もちろん優勝できれば、ラジオ出演という夢を現実にすることができる。きっとお金を出した閲覧者も良い気分だろう。

そしてさらに、優勝してもしていなくても、課金された売上の一部は配信者にバックされる。
夢を追いかけつつ、お金を稼ぐこともできるのだ。
SHOWROOM、相当考えられている。

その他、知っておくべき特色

SHOWROOMを褒めたが、悩ましい点もある。

ひとつは、SHOWROOMは女性の配信者と男性の閲覧者が多いために、現状、男性が配信しても大きな効果を得るのが難しいという点だ。

また、それに関連するが、地下アイドルっぽい配信者が多いため「SHOWROOMで配信している」というだけでアイドルっぽく見られやすい、というブランド的な危惧もある。
「あくまで音楽で勝負している」というイメージを保ちたい場合は、プロフィール画像などでそういった部分のコントロールが必要だろう。

もうひとつは、システム的に「毎日配信している人」が有利になるようになっているので、相対的に「忙しくて毎日は配信できない人」は不利になるという点。
ここも念頭にいれておくべきポイントだろう。
逆に言えば、毎日配信することができるのであればアドバンテージになる

また、ニコ生はニコニコ動画との連携が強いため、ニコニコ動画の文化に親しい音楽ジャンル(ボカロ、ゲーム音楽、アニメ音楽など)で勝負したいアーティストには若干有利である。
この場合は、ニコニコ動画にもしっかり動画をアップしつつ、ニコニコ生放送と相互に送客するやり方がいいだろう。

また、動画と生放送の相互送客で言うと「YouTubeLive」も検討してもいいが、YouTubeLiveはまだまだ遅延が激しく、生放送で閲覧者と交流する、というのは難しい。

そして「LINE LIVE」「Ustream」については全く触れるポイントがなかったが、正直言って現状選択する意味はあまりない。

ただ、「純粋にファンと交流したいだけ」ということであれば、LINE LIVEは最近リリースされたサービスなので、使うと「最近っぽさ」が演出できる、というメリットはある。

生配信を検討する際は、以上のような特色も頭に入れつつ、ぜひ挑戦してみて欲しい。

SHOWROOMで初めから公式枠になれる方法

ちなみにアーティストがSHOWROOM配信をするのであれば、Frekulの仕組みを使うのがオススメだ。
初めからちょっと有利に配信をスタートすることができるぞ。

>> SHOWROOM「ミュージック」カテゴリ配信 | Frekul(フリクル)

ではまた次回。

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宣伝がんばり過ぎバンドマンがよく眠れますように

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こんばんは。海保けんたろー(株式会社ワールドスケープ代表/ドラマー)です。

今日の話は、SNSが流行してきてから、インディーズバンドマンたちが大変そうなので書きました。
ちょっと読んでほしい。

宣伝がんばり過ぎ問題

あなたがもしインディーズバンドマンであるならば、

「公式サイトやブログはどんな内容を載せるのがいいんだろう?」

「TwitterやFacebookはどういうことを書くのがいいんだろう?」

「メールマガジンやLINE@もやっておいた方がいい気がする」

「いや、でもInstagramからの方が女性ファンが付くかも」

「それよりもニコ生、ツイキャス、LINE LIVE、SHOWROOMあたりの生配信系が向いてるような」

「そうだ、それ以前にYouTubeに動画アップしなきゃ」

「っていうかネットだけじゃなくて路上ライブとかで宣伝した方が効率いいかも」

「それよりジャンルが近いアーティストのライブの出口でチラシ配った方が、ライブハウスに出入りしてる人たちに認知してもらえそう」

・・・などなど熱心に考えた結果、一通り手を出して、

日頃からInstagramにおしゃれな写真をアップし、週に数回は生配信アプリで動画配信を行い、数ヶ月に1回はYouTubeに動画をアップし、

さらにライブが1本決まるたびに公式サイトを更新し、Twitterでつぶやき、Facebookに書き、メルマガを送り、LINE@を送rああああああああああああああめんどくせ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!

となってないだろうか?

おれは宣伝するためにミュージシャンをやってるんじゃない!!音楽をやるためなのに!!

となってないだろうか?

なってない人には特にためになることはないので、このページを閉じて欲しい。

どうやったら解消できるのか

なぜこうなってしまうのか?

それは「導線設計」がちゃんとされていないからだ。

導線設計のやり方は、こうだ。

・自分の存在を知らない人に、どうやって知ってもらうかを考える

・知った人の中で興味を持ってくれた人に、どんな行動を取ってもらいたいか考える

・その行動を取ってくれた人に、次にどんな行動を取ってもらいたいか考える

・その行動を取ってくれた人に、次にどんな行動を取ってもらいたいか考える

・その行動を取ってくれた人に、次にどんな行動を取ってもらいたいか考える
(以降くりかえし)

考えてみればとても普通のことなのだが、これが案外できていない。

具体的な例を入れて分かりやすく解説してみよう。

例えば1

・自分の存在を知らない人に、どうやって知ってもらうかを考える
 →路上ライブをやって、通りすがりの人に歌を聴いてもらう

・知った人の中で興味を持ってくれた人に、どんな行動を取ってもらいたいか考える
 →足元に置いてあるチラシを受け取って読んでもらう

・その行動を取ってくれた人に、次にどんな行動を取ってもらいたいか考える
 →チラシにあるQRコードを読み取ってもらって、LINE@アカウントを友だち登録してもらう

・その行動を取ってくれた人に、次にどんな行動を取ってもらいたいか考える
 →LINE@でライブ情報を送るので、「行きます」と返信してもらう

・その行動を取ってくれた人に、次にどんな行動を取ってもらいたいか考える
 →実際にライブにきて、楽しんで、その場でCDを買ってもらう

例えば2

・自分の存在を知らない人に、どうやって知ってもらうかを考える
 →YouTube広告に課金をして、YouTube利用者にMusicVideoを見てもらう

・知った人の中で興味を持ってくれた人に、どんな行動を取ってもらいたいか考える
 →動画の終わりや説明文に公式サイトへのリンクを設置し、公式サイトにアクセスしてもらう

・その行動を取ってくれた人に、次にどんな行動を取ってもらいたいか考える
 →公式サイトのトップに「メルマガ登録すると1曲プレゼント」と掲載しておき、メルマガ登録してもらう

・その行動を取ってくれた人に、次にどんな行動を取ってもらいたいか考える
 →メルマガでCDの通販を案内して、買ってもらう

・その行動を取ってくれた人に、次にどんな行動を取ってもらいたいか考える
 →通販で買ったCDにはライブ1回無料招待券が同封しておき、ライブに来てもらい、そこでグッズを買ってもらう

例えば3

・自分の存在を知らない人に、どうやって知ってもらうかを考える
 →SHOWROOMで、毎日カバー曲の弾き語り配信して、星集め目的で来た人たちに見てもらう

・知った人の中で興味を持ってくれた人に、どんな行動を取ってもらいたいか考える
 →放送内で呼びかけて、Twitterをフォローしてもらう

・その行動を取ってくれた人に、次にどんな行動を取ってもらいたいか考える
 →Twitterで定期的にオフ会(ファンミーティング)を告知し、来てもらう

・その行動を取ってくれた人に、次にどんな行動を取ってもらいたいか考える
 →オフ会の場でチェキ(写真)やCDを販売し、買ってもらう

さらに深掘りするなら

こんな感じで、しっかりと

認知→興味→行動→購買

といった1本線を作ることができれば、あとはそれぞれのクオリティを高めていく努力をするだけで、ファンも増えていくし、音楽活動による収入も増えていく、ということになる。

さらに徹底的にやるならば、ひとつひとつのポイントで数字を計測するといい。

「例えば1」を例に取ると

・路上ライブをやって、通りすがりの人に歌を聴いてもらう

・足元に置いてあるチラシを受け取って読んでもらう

 →路上ライブ1時間あたり、何枚チラシを持っていってもらえたか?

・チラシにあるQRコードを読み取ってもらって、LINE@アカウントを友だち登録してもらう

 →チラシ100枚配布あたり、何人がLINE@友だち登録をしてくれたか?

・LINE@でライブ情報を送るので、「行きます」と返信してもらう

 →LINE@友だち100人あたり、何人が「行きます」と返信をくれたか?

・実際にライブにきて、楽しんで、その場でCDを買ってもらう

 →ライブ動員100人あたり、何人がCDを買ってくれたか?

この4つの数値を計測できるようにして、あまりに低すぎるポイントがあったら、その部分を改善していけばいいのだ。

例えば「チラシ100枚配布あたり、何人がLINE@友だち登録をしてくれたか?」の確率が低すぎるなら、
チラシの内容が良くないか、「チラシからLINE」という誘導自体の相性が良くないということになるし、

「LINE@友だち100人あたり、何人が「行きます」と返信をくれたか?」の確率が低すぎるなら、
LINEの送信内容が良くないか、「LINEからライブ予約」という誘導自体の相性が良くないということになる。

こうやって整理して考えていけば、「あなたが使う必要のないサービス(SNSなど)」が見えてくるのではないだろうか?

もっと宣伝活動を効率化させて、純粋な音楽活動に使える時間を増やしてほしい。

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バンドメンバーのやる気をアップさせる方法

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こんばんは。海保けんたろー(株式会社ワールドスケープ代表/ドラマー)です。

インディーズ/アマチュアバンドマンから時々受ける相談に「メンバーのやる気がなくて困っている」というものがある。

具体的には

・新曲を練習してこない
・集客活動に協力してくれない
・SNS管理もホームページ更新も全部自分がやるハメになっている

というような内容だ。

こういう状態に陥った時、どう動くのが良いのか?
今日はその話を。

やりたいことのためのやりたくないこと

バンド活動というのは案外、作業量が多い

曲作り、アレンジ、練習、といった音楽的なものから、ステージング、衣装、MC、といったライブの内容についての研究。

ホームページ更新、SNS管理、集客活動、ライブハウスとの連絡、といったライブに紐づく事務作業。

レコーディング、ミキシング、マスタリング、ジャケットデザイン、プレス、印刷、流通などといったCDに紐づく事務作業。

他にも、MusicVideo制作、練習スタジオ予約、オーディションへのエントリー、デモテープをレコード会社に郵送、グッズ制作、お金の管理、などなど…。

そして問題なのは、多くの場合これらの作業のうち、心から「やりたい」と思っているものは本当に一部だということだ。
練習スタジオの予約がやりたくてバンドを組む人はいないからね…。

しかし、やりたくないことの全てから逃げていては、目指すステージにも立てなくなってしまう。
だからなんとかしたい。

その想いは、とてもよく分かる。

平等主義からの脱出

では、どうすればいいのか?

結論から言うと、リーダーをしっかり決め、そのリーダーが全ての指示を出すスタイルにするのがオススメである。

インディーズ/アマチュアバンドにおいて「一応」的な感じでバンドのリーダーが決まっていることは多いが、
その人物が自覚的にリーダーシップを取れている例は少ない。

バンドのリーダーシップを取る、ということはどういうことか。

以下に手順を示す。

1.「このバンドのゴールは何なのか?どこを目指して頑張るのか?」を話し合って決定する。

2.リーダーは「そのゴールを僕/私が絶対に達成させてみせるから、みんな付いてきて欲しい」と宣言する。

3.メンバー全員の「付いていきます」という承認を取る(もし受け入れてくれない場合は、リーダーを変更するか、バンドを脱退する)。

4.リーダーは、メンバー全員の人生の責任を取るつもりで、全力でゴール達成に向けて考え、行動する。

5.必要な作業の分担はリーダーが決定し、メンバーに具体的に指示していく(意思決定の前に相談するのはあり。ただし決定はリーダーの一存で)。

6.メンバーが思い通りに動かない場合も、叱ったり激励したりして、リーダー(上司)としてメンバー(部下)が成長するように仕向ける。

7.ゴールを達成する。

これだけ。

会社とバンドは似ている

これって要は会社の経営と全く同じ考え方なのだけど、バンドも同じ形を取ったほうが圧倒的にうまくいく。

変に「メンバー平等主義」がありすぎると、全てを多数決で決定し、全ての分担を均等にし、全員に同じだけのモチベーションと能力を求め…という形になっていき、
現実的には無理が出てくる。
そうするとメンバー感での不満も出てくるのだ。

「バンドメンバーはフラット(平等)であるべき」というのは幻想だ。

むしろ正しい上下関係があることで、団体というのは円滑に進むようになる。

それは人間が太古から培ってきた知恵でもあるはずだ。

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